越前市議会 > 2017-09-06 >
09月07日-03号

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  1. 越前市議会 2017-09-06
    09月07日-03号


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    平成29年 9月第 4回定例会          平成29年第4回越前市議会定例会(第3号) 平成29年9月6日の会議に引き続き、平成29年9月7日午前10時から会議を再開した。  =======================================1 議事日程┌─────────────────────────────────────────┐│          平成29年第4回越前市議会定例会議事日程           ││                        平成29年9月7日午前10時開議 ││  第 3 号                                  ││ 第1 一般質問                                 │└─────────────────────────────────────────┘  =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問  =======================================3 出席議員(22人)     1 番 大久保 健 一 君         2 番 清 水 和 明 君     3 番 吉 村 美 幸 君         4 番 小 玉 俊 一 君     5 番 加 藤 吉 則 君         6 番 霜   実 男 君     7 番 佐々木 哲 夫 君         8 番 吉 田 啓 三 君     9 番 安 立 里 美 君        10番 川 崎 俊 之 君    11番 三田村 輝 士 君        12番 小 形 善 信 君    13番 城 戸 茂 夫 君        14番 川 崎 悟 司 君    15番 中 西 眞 三 君        16番 西 野 与五郎 君    17番 伊 藤 康 司 君        18番 佐々木 富 基 君    19番 福 田 往 世 君        20番 前 田 修 治 君    21番 片 粕 正二郎 君        22番 前 田 一 博 君4 議  事       開議 午前10時00分 ○議長(前田一博君) これより本日の会議を開きます。 ここで御報告いたします。 昨日9月6日の本会議終了後、決算特別委員会を開催し正副委員長の互選を行っていただきました結果、決算特別委員会委員長に三田村輝士君、副委員長に川崎悟司君がそれぞれ当選されましたので、御報告いたします。  ================ △日程第1 一般質問 ○議長(前田一博君) 日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 所定の日時までに、11人の諸君から発言の通告がありました。発言は、お手元に配付してあります発言通告項目一覧表により順次行います。 まず、発言順位1番、小玉俊一君。 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) おはようございます。質問通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。市民ネットワークの小玉でございます。 最初に、市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 来月越前市長選挙が告示されるに当たり、市長におかれましては市長選に立候補の意思を固められ、多くの市民の皆様に御支援の依頼をお願いされておられます。このたび今議会の定例会の提案説明の中で触れられておられますが、平成17年11月の就任より12年間武生と今立との融和を図り現地現場主義を推進し自立都市の基盤をつくり協働で進めてまいりましたとおっしゃっておられます。私も議員になり、特に毎日の市長の動静を新聞で拝読しておりますが、市民のために365日、日々努力されておられることに敬意を感じている者の一人であります。限られた財源の中、市長のマニフェストは5つの基本政策から成っており、元気な産業づくり、元気な人づくり、快適な住みよいまちづくり、安全で安心なまちづくり、市民が主役のまちづくりを掲げられておられます。私たち市民は、日々仕事をすることで安心して生活ができる生活基盤を大切にしております。越前市におきましては、大手企業の積極的な企業活動のおかげで旺盛な求人があり多くの市民が安心して仕事に従事しているところでございます。 それでは、お聞きいたします。 市長在職12年間でマニフェストの元気な産業づくり、快適な住みよいまちづくりの政策推進での成果をお聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 平成17年11月の市長就任からこれまでの12年間、私は武生と今立の融和を図りながら現地現場主義を推進し自立都市の基盤づくりを市民の皆様との協働により進めてまいりました。1期目の市政運営においては、三位一体の改革が進む中、持続可能な自立都市を目指して企業立地の促進や行財政の改革、コンパクトなまちづくり、学校施設の耐震化などに取り組んでまいりました。2期目においては、人と人とのきずなづくりや自然との共生を重視をして長期的な視点に立った人づくり、物づくり、まちづくりに取り組むこととし、伝統産業と産業観光の振興、コウノトリをシンボルにした環境調和型農業の推進、戸谷片屋線の整備などに取り組んでまいりました。3期目においては、半世紀に一度のまちづくりとしまして武生中央公園の総合体育館とだるまちゃん広場の整備、新庁舎の建設を初め地方創生に向けた市総合戦略の策定と推進、河濯線の整備などに取り組んできたところでございます。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) また、今後4年間市長に期待している多くの市民にとり元気な産業づくり、快適で住みよいまちづくりの政策推進でどのようなことを市民は期待しているのか、お聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 10月の市長選挙におきまして市民の皆様方の温かい御支持がいただけるならば、平成27年11月に策定をしました市総合戦略の推進を図り幅広い産業の振興と生産年齢人口の確保に努めてまいりたいと思っております。このことを通して、快適で住みよいまちづくりや定住化の促進を図ることを考えております。また、越前市のさらなる発展を目指して北陸新幹線の(仮称)南越駅の周辺に広域高次都市機能の誘導を図るとともに、第3期市中心市街地活性化基本計画の推進を図るなど元気な自立都市越前の創造に向けて、その基盤をさらに傾けていきたいと決意をいたしているところであります。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 今後も日本の産業構造は変化していくものと思われますが、今後伸びる産業分野はどのような分野であるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) 日本での成長分野の例ではIoT、AIなどの第4次産業革命関連、環境エネルギー産業ロボット介護機器開発などのヘルスケア・教育サービス産業、観光・スポーツ・文化・まちづくり産業、農林水産品や地域産品のブランド化による6次産業化市場、成長モノづくりとして航空機部品などが上げられております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 最後に、市民の市長への期待が大きい中、若い優秀な若者が越前市に行きたいという産業を育成していただくことを期待いたしまして、市長への政治姿勢の質問にかえさせていただきます。 それでは次に、市民センターについてお尋ねいたします。 8月25日全員説明会でアル・プラザの3階、4階の賃借料を利用しオープン時期は本庁舎の完成時期とあわせ平成31年度中を想定しているということでございました。12月の議会ではアル・プラザの3、4階の基本的なレイアウトと賃借料の交渉結果を説明し来年3月議会設計残の予算案を提案したい旨の報告があり、3階の設置予定の大型屋内子ども広場については、かこさとし氏に指示の監修をお願いしているという説明でございました。 そこで、お聞きいたします。 今後20年間面積9,300平米、ハローワークを除く推定での賃借料はどのくらいになっているのか、お教え願います。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) ただいまの賃借料のお尋ねでございますが、8月25日の全員説明会で御説明をいたしましたとおりハローワーク武生分を除いた賃借面積は現行の1.9倍となりますが、賃借料総額につきましては現行の1.5倍程度に抑えるといったことをめどとしております。 そこで、ハローワーク武生分を除いた8,300平方メートルの賃借料の総額でございますが、消費税込みで年間約1億2,270万円でございまして、その増額分といたしまして消費税込みで約4,120万円をめどといたしております。 なお、賃借期間の20年間での増額分でございますが、約8億2,400万円と試算をしております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。
    ◆(小玉俊一君) 再度質問いたしますが、増設分はよくわかりましたが、既存も含めて賃借料は幾らになるのか、再度質問させていただきます。よろしいでしょうか。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 今ちょっと増額分と申し上げましたのは、4階の福祉健康センターについては平成27年の本庁舎の基本構想基本計画の策定時に既に存続させるといったようなことを御説明しておりましたので、増額分という御説明をさせていただきましたが、全体で申し上げますと20年間では今現行でいきますと16億3,000万円、それが消費税込みで24億5,400万円というふうになります。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) この金額が高いか低いのかは市民がどのように有効利用するか、有効使用の仕方によって変わってくるものと思っております。新庁舎のオープンまでに売却または廃止、アル・プラザに機能移転を検討している施設に旧国高診療所、武生勤労青少年ホームを上げておられます。 それでは、両施設をどのようにされるのか、また移転した場合、推定どれぐらいの金額が節約されるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 今お尋ねの2件のうち、まず旧国高診療所について御説明を申し上げます。 この旧国高診療所につきましては公共施設等総合管理計画の中で廃止を進める施設、対象施設というふうになっております。旧国高診療所につきましては、その購入を希望する団体があるということから現入居団体の移転先につきまして(仮称)市民センターを含めた公共施設等への移転を検討しておりまして、その移転先が決まれば速やかに売却したいというふうに考えております。 また、先ほどの費用の面でございますが、これにつきましてもさきの全員説明会の中では、維持管理部分だけなんですけど800万円ほどが減額になるといったようなことを御説明させていただいております。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) 勤労青少年ホームにつきましては、私のほうで回答させていただきます。 同ホームは平成27年10月に勤労青少年福祉法が従前の勤労青少年の福祉増進から青少年の雇用促進、定着促進などの就業実現に向けた法律に全面改正され、勤労青少年ホームの設置規定も削除されたことから市が主催する教養講座については縮小または廃止を検討してまいりました。また、勤労青少年ホームは昭和50年の建築で自主サークル等利用団体は30サークルを超え、活発な利用、活動がされておりますが、耐震性がない建物であるため利用団体等の安全性や場所の確保も含めて施設のあり方を検討してまいりました。今回(仮称)市民センターについて検討する中で、ホームで活動している自主サークル等の活動の場を移転することで利用時間が長くなることや他のサークルとの交流など自主サークル活動の活性化が見込まれることから、老朽化した勤労青少年ホームを廃止し自主サークルの活動拠点を(仮称)市民センターへ移転することを検討するものでございます。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 先ほどの削減する金額についてでございますが、今ほど国高診療所申し上げましたが、今の武生勤労青少年ホームも含めますと約2,000万円の維持管理経費分は削減になるというふうに試算をしております。売却金額等は未定でございます。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 現在越前市も少子・高齢化が進んでおり、公共施設管理計画の中で施設の廃止または売却、機能はアル・プラザ先への2物件以外の追加施設はないのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 現時点で(仮称)市民センターへ機能移転し廃止または売却を検討している施設につきましては、この2件でございます。 なお、既に9月4日より青年センター、これの廃止に伴いまして希望学園が福祉健康センターのほうに移転をしております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 3階の一部を屋内の子ども広場として使用するとあります。天候を気にせず親子を初め多世代の市民が憩い交流を図る広場を整備するとあります。市民にとって、どのようなイメージになるのか、御説明をお願いいたします。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 屋内子ども広場につきましては、親子が四季を通じて雨天時も、さらには外遊びが困難な障害を持ったお子さんも含めまして、みんなで楽しめるよう屋内に遊具を備える広場として整備するものでございます。その整備に当たりましては、かこさとし氏の監修を受けまして子供の創造性を高めるような施設にしていきたいというふうに考えておりまして、今後かこ氏との協議を進める中で具体的に決定をしてまいりたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 3階には市民団体の活動拠点、老朽化した公共施設の機能移転を図るための受け皿としての価値観、市民利用機能の施設を移管するとありますが、どのような施設団体を検討しておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 3階の市民利用機能部分でございますが、施設といたしましては市民活動の活動拠点としてのスペース及び自主サークル活動とかその他市民のための貸し館スペースを考えておりまして、各団体間の連携を強化するためにも各団体の事務所を1カ所に集約して市民活動支援センターとしての機能を充実して市民活動の活性化につなげてまいりたいというふうに考えております。また、アル・プラザ武生の閉店後も時間を気にせずに活動ができるよう、利用方法についても検討してまいります。 なお、具体的な入居団体につきましては9月議会終了後に庁内の関係各課で構成いたします検討会議において検討してまいりたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) ハローワークが4階に移転するということで、労働、福祉の連携強化を図るとしております。どのような連携が考えておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) ただいま労働と福祉の連携についてのお尋ねでございますけれども、本市はこれまでも丹南地域生活保護受給者等就労自立促進事業協議会においてハローワーク武生と市の福祉部門の連携について協定を締結し就労支援計画を作成しています。この協議会で生活保護受給者、ひとり親世帯、生活困窮者などに対して関係機関において連携強化を図るための具体的な協議や調整を行っています。今後ハローワーク武生が関係機関などの近辺に移転されることによりまして、支援対象者などが来所した機会を捉え労働と福祉部門が一体的に対応することでワンストップ型の支援が可能になると考えています。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 障害者福祉と療育機能連携強化とありますが、市民にわかりやすくこの連携についてお尋ねいたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 障害者福祉と療育関係の連携の件でございますけど、これまで本市では市福祉健康センターにおいて全ての幼児の健診の場、子ども・子育て総合相談の場、障害の疑いのある子供への療育の場を市民に提供しています。(仮称)市民センターで妊娠期から始まる切れ目のない支援の一環として、これまで以上に障害の疑いのある子供が成長する段階における相談体制の強化を実現することにより、障害児・者福祉と療育機能も連携強化が可能になると考えています。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 最後に、アル・プラザ3、4階の賃借に当たり、一方公共施設総合管理計画にのっとり行財政改革をスピーディーに進めていただくよう要望いたしまして(仮称)市民センターの質問を終わらせていただきたいと思います。 次に、ひきこもりについてお尋ねをいたします。 私の地域でも子供がひきこもりで年老いた親の方々も大変なんですがとか、精神疾患で1日の大半を家の中に閉じこもっておられる方、学校の不登校で30代になっても働かず何となく暮らしている方、一旦会社を勤めたにもかかわらず家で何となく暮らしておられる方などなど多くの方を見聞きいたしております。 ひきこもりの定義は鬱病、統合失調症などの精神疾患や発達障害の第1原因とは考えられず6カ月以上自宅に引きこもって社会参加をしない状態とあります。平成21年度厚生労働省はひきこもり地域センター設置運営事業を制定し、都道府県指定都市に拠点を設け地域センター内には臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士などの支援コーディネーターを中心に地域の関係機関とネットワークを構築し、ひきこもり対策の拠点としての役割を担うとしております。 福井県では、福井市光陽町の福井県総合福祉相談所内にあります。また、平成25年度には厚生労働省はひきこもりサポーター養成研修派遣事業を制定し、都道府県指定都市に設置し訪問支援を行うひきこもりサポーターを養成し、養成されたサポーターを地域に派遣し訪問支援を行うとあります。市町村は地域に潜在するひきこもりの発見、訪問による支援、ひきこもりの地域支援センターなどの専門機関への紹介、勉強等の開催、役割分担がなされております。平成28年度内閣調査によりますと、全国の広義のひきこもり状態は54.1万人、狭義のひきこもりは17.3万人とあります。 それでは、お聞きいたします。 越前市では、ひきこもりの方は年代別で何人おられるのか、またどのような方法でどのような方が調べておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) ただいまのひきこもりの調査についてのお尋ねでございますけれども、本市ではひきこもりの方の把握調査は実施しておりません。平成24年度に民生委員、児童委員の方を通じて調査を行いましたが、結果的には明確な数値は把握できなかったということでございます。その背景には、ひきこもりに対する誤解が根強く、そのため当事者やその家族が抱え込み相談につながらないことなどが考えられます。このような状況にあるため、実態を把握することが難しく具体的な数値は持ち合わせておりません。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) このような発達障害、精神疾患、社会的ひきこもりの関係の方々、親御さん、御本人、また心配されてる第三者の方々がどのような機関に越前市としては相談すればよいのか、お聞きいたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) ひきこもりの方の相談窓口というふうなことでございますけれども、ひきこもりにつきましては家族が抱え込まないことが大切です。 そこでまず、相談してほしいという趣旨から先ほど議員のほうからも御紹介がありました県ひきこもり地域支援センターが専門相談窓口としての機能を担っています。本市では社会福祉課において、ひきこもりの相談も受け付けており状況に応じて生活困窮者自立相談支援センター市障害者相談支援事業所福井若者サポートステーションなどの関係機関などとの連携に取り組んでいます。特に市生活困窮者自立支援事業の中では、複合的な課題を抱えるひきこもりや生活困窮者及び家族に対し包括的な相談支援を行っています。今後も相談機関についてのわかりやすい広報やひきこもりについての情報提供に努めるとともに、お一人お一人の状況に応じた対応に努めていきます。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 幸運にもひきこもりから社会に出られ簡単な就業につかれた場合、その方々を受け入れられた事業所にはどのような特典、支援があるのか、お教え願います。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) ひきこもりの方々の労働を受け入れた事業所に対しての支援のお尋ねでございますけれども、本市におきましてはひきこもりに限定した民間事業所受け入れに対する支援はございません。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 再度質問いたしますが、越前市においては支援がないということでございますが、国、県含めて何か御支援があるのかどうか、再度御質問いたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 国、県を含めてというふうな御質問でございますが、国におきましては特定求職者雇用開発助成金という労働局の創出した支援がございます。こちらのほうでは事業所に対し1年間支給されるものでございますけれども、現在越前市においては該当はございません。また、県のほうでは認定就労訓練事業所というふうな制度がございます。こちらについては、市内事業所については8事業所が認定を受けております。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 本人はもちろんのこと、親御さんも高齢化してまいります。また、ひきこもりの問題は多くの人の手と時間がかかる仕事でございます。適切に親切に相談していただきますよう要望して、ひきこもりの質問を終わらせていただきたいと思います。 次に、越前市の健康寿命についてお尋ねいたします。 人はいつまでも元気で長生きしていたいと思うのは世の常でございます。日本は世界の中でも平均寿命が高い長寿大国で、高齢化社会の国であります。ちなみに平均寿命は、女性で世界一であります。男性も5位でございます。2012年の統計調査によりますと、女性は86.41歳、男性は79.94歳であります。ちなみに世界の平均寿命の女性は日本が1位、香港が2位、スペインが3位、フランスが4位、スイスが5位でございます。男性はアイスランドが1位、香港が2位、スイスが3位、イスラエルが4位、日本が5位となっております。最近、健康寿命が新たな指標として重要性が強調されております。健康寿命とは、寝たきりや認知症にならず健康な生活ができる期間のことであります。日本の健康寿命は2010年の統計では男性が70.42歳、女性が73.62歳であります。平成22年の福井県の男性平均寿命は80.4歳、女性は86.94歳、健康寿命は男性が71.11歳、女性は74.49歳であります。市長の提案説明では、県内9市の中で市の男性の健康寿命は1位となりましたとあります。 お聞きしますが、女性は9市の中で何位なのか、また男女の健康寿命の年齢をお聞きしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 本市の女性の健康寿命につきましては、直近平成27年度の福井県統計で6位です。男女の健康寿命、これは県の計算でございますけれども、男性は79.27歳、女性は83.51歳でございます。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 福井県の男女の平均寿命は、2013年の統計では男性が3位の80.47歳、女性は86.94歳で7位であります。男女とも1位は長野県で、男性は2位が滋賀県、4位が熊本県、女性は2位が島根県、3位が沖縄、4位が熊本でございます。この統計から、福井県は全国の中でも住みやすい地域であるということがわかり、私たちの住む越前市も誇りが持てる地域であるということがわかりました。 それでは、お聞きいたします。 健康寿命を延ばすということは本人自身の幸せにつながることでもあり、本人自身が自覚して生活することが一番ではありますが、越前市におかれましても健康寿命を延ばすためにいろんな政策を市民と協働して取り組んでおられると思いますが、その取り組みを市民にわかりやすく御説明をお願いいたします。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 健康寿命を延ばすための地域での取り組みといたしましては、第2次市健康21計画に掲げておりますプラス10分の歩くを、3グラムの減塩、プラス100グラムの野菜を、プラス5分の歯磨き寝る前をという行動指針を多くの市民の皆様に実行していただくために食生活改善推進運動普及推進員などの皆様を中心に取り組みを行っています。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 越前市の17地区でこういう取り組みは17地区の中で取り組んでおられる中で越前市全体の中で取り組んでほしいという事例があれば、おわかりになればお教え願いたい。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 現在ウオーキング、ラジオ体操、介護予防のためのいきいきふれあいのつどい、体力測定、男性や子供を対象とした料理教室などを行っていただいている地域がございます。健康づくりは自分の体を知ることから始まりますので、全地域で1年に1回はかかりつけ医などで健康診断や歯科健診を受けようという地域への啓発活動をお願いしたいと考えています。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 最後に、健康寿命を延ばすことは財政的にも影響があると思いますが、どのような影響があるのかお教え願います。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 健康寿命を延ばすと財政にどういうふうな影響があるかというふうなお尋ねでございますけれども、健康寿命の延伸による財政への影響については国では健康日本21第2次計画の取り組みで団塊の世代の全てが75歳以上になると2025年平成37年に5兆円規模の医療費、介護費の効果額を期待しているようでございます。 なお、本市の介護保険における要介護認定率は平成26年度のピーク18.01%でしたが、平成29年4月には17.18%まで低下しています。市内の高齢者数約2万3,000人にこの減少率0.83%を乗じますと190人になり、ピーク時の認定率のまま推移した場合と比較し要介護認定者は190人減少し、要介護認定率が0.83%減少したことによる介護給付費の減額は約3億円と試算しております。 参考でございますが、平成26年度に策定した本市の第6期介護保険事業計画では平成29年度の介護給付費を約75億8,000万円と見込んでおります。本年度の介護給付費の予算は69億7,400万円余りでございますので、計画とは約6億円余り低くなっているのが現状でございます。 ○議長(前田一博君) 小玉俊一君。 ◆(小玉俊一君) 今小森部長に教えていただきましたとおり、我々も健康に留意して少しでも健康寿命を延ばすことにより財政並びに自分自身の幸せというものを考えて生活していきたいと思います。 本日、私の一般質問をこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(前田一博君) 以上で小玉俊一君の質問を終了いたします。 次に、発言順位2番、中西眞三君。 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) おはようございます。通告に従い、一般質問をさせていただきます。会派未来の中西眞三です。よろしくお願いを申し上げます。 私は市長の政治姿勢についてとして、市長の市民に対して3項目について市長の心の姿勢についてお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 まず、本年3月に越前市史資料編4、本多富正関係文書という本が市長の名のもとにおいて越前市から発刊されました。最初の言葉に市長からの文書があるわけですけれども、本多富正は現在の越前市役所の場所に居を構え、治水工事や道路の整備を手がけ府中館を中心に武家屋敷、町家、寺院を配置するなど現在の市中心市街地の礎をつくりました。近世における本市や本県の歴史をすることができ、さらに現在の市中心市街地の基礎を築いた本多家の事跡を知ることで郷土への誇りと愛着を持っていただければまことに幸いですという文書を最初のページに寄稿されておられます。 まず、突然ですが、市長この本を出されてこの文章を書かれたんですが、本多家に関連する、また本多家の居城がここの市役所にあったという所感が書いてございますけど、その思いをちょっとまずお聞かせください。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) お手元にあるとおりだと思います。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 非常に手元にある、お言葉をいただきました。そのとおりだというふうには思います。この言葉はここに書いてある文章は市長の心をそのままに文章にされたといった形で、私は理解を今改めて受けとめました。 そこで、お尋ねするわけですけれども、今回発掘、市役所建設に伴いましてこの文章に書いてあるような歴史遺産、出土品、本多家にまつわるものがたくさん出土品として、また歴史遺産として出てまいりました。そこの保存のあり方について、市長の政治姿勢をお尋ねいたします。 議長、市長にお尋ねしていますので、市長からお言葉をいただきたいと思います。 ○議長(前田一博君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 保存のあり方につきましては、これまで福井県における埋蔵文化財発掘調査時に関する基準及び県教育委員会の指示に従いまして埋蔵文化財専門職員である市教育委員会文化課の学芸員が埋蔵文化財発掘調査に立ち会い実施してきたわけでございます。毎月この専門家である市文化財保護員の埋蔵文化財担当者や県生涯学習文化財課の担当職員に進捗状況や作業内容を報告し指導を受けてまいりました。また、7月の臨時議会前に改めて7月3日に市文化財保護員の埋蔵文化財担当者、7月13日に県生涯学習文化財課の担当職員にそれぞれ現地指導を受け記録保存の手続が妥当であると回答いただいたところでございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) それは事業を遂行する上においての所定の手続という形の中で、おっしゃるとおりの手続をされているということであります。それはそれでいろいろと課題はあるかと思うんですが、私は市長さんにこの本にも冒頭の巻頭言にも書いてある言葉どおり郷土への誇りと愛着を持っているという状況の文章が市長の言葉の中にあるわけですね。今回そういった本多家にまつわる府中城址という史跡または石垣群がたくさん出てきているという状況において、市長の心としてこの出てきた歴史遺産をどうするのが本当かなというふうに立ちどまって市長として行政は行政として遂行するわけですけど、市長として個人的に、言うたら個人的にでも結構ですけど、市長の心の感ずるところで心の姿勢として、その遺跡群に対してどういう思いがあるのか、どう感じるのか、ここをちょっとお尋ねしたい。わかりますか。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 私行政の長でございますので、行政手続に基づいて適切な行政推進を図るのが責務でございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) そうなんです。行政は手続上そういうふうに市民の最大幸福のために業務を遂行される、これは当然行政としての当たり前の姿ですけど、その場合においていかに市民の皆さんに最高の福祉政策を実行するという状況において、やはりここに大事なのが心の姿勢だと思うんですね。どういう事象であっても、やはり市民のためにどうしたらいいのか、今回お尋ねしているのは、この庁舎、本多家にまつわる居住跡というふうな状況において市民の誇り、郷土の誇りといった形の中で愛着を持っていただきたいと文書が書いてあるんですよ。だから、市長に対して出てきた遺跡群または石垣群に対して、どういうふうに思われるのかということをお尋ねしたいな、行政マンとして首長として当然それはそれですけど、個人的に市長としてはどう感じるのかをお尋ねしたいと思います。いま一度お願いいたします。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 実りある議論をするためには、しっかりと通告をいただいて、例えば私どもにも準備をさせていただく時間をいただきたいと思います。全く通告がないまま、その場で私行政の長という責任もございますので、思いつくまま適当に発言するということは実に慎重にならざるを得ません。それが議会を重視することでありまして、ここは最高の議論をする場であります。そういうことをしっかり考えていただければ、私は具体的な通告をいただきたい。具体的に通告いただければ当然私どももこれまでの発言とか、あるいは庁内のいろんな議論をした上で私の思いも含めてしかるべく答弁を用意をしてお答えをさせていただくわけでございますが、市長の政治姿勢についてというその場でいろいろあれこれ言われて、それをそのまま私がここでその都度その都度思い浮かぶような形でお答えをすれば、これは行政が混乱をするばかりだと思うところであります。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 質問通告の3項目はあるんです。ここにも書いてありますとおり、歴史遺産、出土品等保存の考え方というふうに通知させてもらっておるんですよ。保存の考え方についてどう思われるかということを僕は通知してますので、そこをお尋ねしているんです。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) そのことを行政的に言いますと、教育委員会の所管でございますので、教育委員会にお尋ねされることは結構でございますが、それは通告と言われてもそれぞれの所管がございます。市長部局の所管ではございませんので、私どもはいろんな事業をする際にやはり所管であります教育委員会にしっかりと確認をしていただいて、市の教育委員会も県の教育委員会で十分連携を図っていただいた上で私どもに適切な指示指導をいただいております。そういう中で進めるわけでございますので、議員がお尋ねの歴史遺産、出土品等の保存の考え方については所管をする教育委員会にお尋ねをいただきたいと思います。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 私はその行政手続以前に越前市民の安心・安全を預かる市長として越前市から出てきている、この文化遺産、歴史遺産をどういうふうな形で市民に幅広く愛着を持って誇りを持って、そして越前市民として心の豊かさを持ってもらうためにはどうしたらいいのかなと、今回は何回も言うようですけど、歴史遺産、出土品等の保存の考え方を市長にお尋ねしているんです。市長は最高責任者ですよ、越前市の。そのやっぱり御自分の心のありよう、心の姿勢といったものを最初からお尋ねしているんですよ。 僕はここをちょっと離れますけど、市長と私初めて会ったのは何回もこれ議場でも言ってますけど、私が38歳のときですよ。松下政経から塾生として越前市へ、その当時武生ですけど、熱意あふれる心で越前市民のためにというか、旧武生です、武生市民のために何とかしたいという気持ちで、そして武生はどうあるべきか、この停滞している武生を何とかしたいという熱い気持ちは僕は今でも生々しくこの庁舎の入り口のほうで語ったことを覚えてますよ。そしてそのとき、あっ、この人すごいな、松下政経ってそんなんか、改めて感心するとともに、強い気持ちを私はいただいた。そして、私は武生青年会議所の役員の一人としていろんな方に話を呼びかけ、いろんな事業をし、そして私が40歳のときには1988年のときに冬まつりもやり、また今壊されてなくなった市営野球場において星空のもとのコンサート、約4,000人の人を集めてコンサートをダカーポとやってやりました。また、歴史的ということで奈良さん市長当時は奈良さん今市長ですけど、言葉を聞いてツールド越前といった形で新田義貞2府450年を記念して福井の新田塚まで歩きましたよ。それはきっかけは全部今の奈良市長からいただいた、いろんなアドバイスというんか、ものをいただいて、この越前市武生に誇りを持たせる、愛着を持ってもらうまちおこし、人づくり、そして結果的にはまちづくりにつながるという形でやってきたわけですよ。その思いをいま一度、私は市長にお聞きしてるわけですよ。その当時のことを覚えておられるかどうかわかりません。私なんていうのはありますから。いま一度市長、本音で市長のお言葉として、この越前市から出土するさまざまな文化遺産、歴史遺産、この保存のあり方についてどうしたらいいんだろうということをもう一度教えてください。 ○議長(前田一博君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 歴史遺産の保存の考え方について御説明させていただきます。 重要な遺構や遺物が発見された場合は、その保存について市、県教育委員会、市教育委員会が協議することになっております。市及び市教育委員会では、重要なとは福井県における埋蔵文化財発掘調査時に関する基準、これがございます。ここで示されている埋蔵文化財として扱うべき遺跡の範囲に倣いおおむね中世までに属する国府や国分寺、国分尼寺などの位置が明らかになり、国府などの遺跡の規模がわかるものを重要なものとしておりまして、埋蔵文化財としてこの県の基準の中でも扱うべき遺跡の範囲として県の基準の中でもおおむね中世までという、それにも整合している中、越前市としましては国府の特定するもの、そういうものを重要な遺構や遺跡として協議することに、そういうものが発見された場合には保存について協議することになっておりました。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 今事務局長から文化財についての取り扱い、事務手続、それはそのとおりだと思います。それで結構やと思います。でも、越前市民にとって出てきた宝、誇り、またいろんな形でのこの武生の越前市の誇りとするそれぞれの遺跡、歴史文化遺産、それぞれ私は越前市の顔だと思うんですね。でも、そういったものを一昨年発刊された越前市の歴史文化図鑑、これ非常にいい本です。凝縮されております。こういったものも含めて今回庁舎建設という形の中で、何回も言うようですけど遺跡群が出てき、石垣群が出てきて、これに対して何ら心の姿勢あらわさない市長、今御答弁を求めているのにもかかわらず行政手続はわかります、市長としてどう思われるのかというようなことを私はお尋ねしているんですよ。素直な気持ちで申しわけないですけど、率直に思われる心の声を市長としてお聞かせいただけませんか。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 教育委員会のほうでは県の埋蔵文化財発掘調査等の基準をもとに適切な調査等をされたというふうに承知をしておりますので、そういった中で文書保存は妥当であるという回答を市の教育委員会、県の教育委員会からいただき、それを踏まえて市として対応させていただくということでございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) おっしゃるとおりです。それを今市長が言われた、事務事業を遂行する上においての手続上、そういうことで県なりいろんな関係者の方の意見をいただく指導案、それはそれでいいんです。私は今回の議長からお許しをいただいた形で府中城址跡、今ここの市役所建っているところがこの周辺、このあたりだと思いますけれども、この一角に今も歴史的に四百何十年前の遺跡群、石垣群出てきたということに対して市長の心のありようをお聞きしているんですよ。手続をお聞きしているんではないんですよ。市長として質問通告どおり、どういうふうに保存を考えているのか、歴史遺産をどういうふうに保存するのか考えているのかということをお聞きしているんですよ。もう一度お願いいたします。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 今回の工事に限りませんけれども、例えば図書館であれ体育館であれ全て同じであります。きちっとした基準に基づいて市の教育委員会、県の教育委員会からその調査を行っていただき回答をいただくと、それから当然予算とか工事の請負契約議案については議会におかけをすると、二元代表制でございますので、議会としても御議論いただく、そういう中で御確認をいただく、その上で物事を決めていくわけでございまして、やはり民主主義というのは非常に大事な手続でありまして、そういうことをきちっと基準に基づいて進めていくことが一番大事でありまして、そこのところに瑕疵があれば当然市長としてここの部分は瑕疵がある、そこで行政の手続について見直しを求めることもありますが、そんなことがあってはならないわけで、それは教育委員会としてもしっかりと調査をしていただいたというふうに思っておりますし、議会においても当然真摯な御議論をいただいたというふうに理解をしておりますので、そういった上でいろんな事業について一つ一つ手続を踏んで推進をさせていただいているということでございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 二元代表制ということで言われましたが、市長も選挙で選ばれるわけですね。市長の場合はマニフェストという形の中で市民に幅広く説明し、そして支持を得られて出ていくという、そういうマニフェスト政治姿勢、どういうふうにこの町をよくしていくかという形の中で市民との約束の中で実行される、そして市職員は後でちょっとお話ししますけれども、その市長のこれまでもマニフェストですけれども、今回の場合マニフェスト、こういうまちづくりをしたいんだ、こういう人づくりをしたいんだという形の中で市長になられて、そして副市長以下各部課長に、また市全職員に対して、こういうまちづくりをしようよというふうな形でおられるんだと思うんですよ。その根本をやっぱりお聞きしているわけですけど、手続は今お聞きしてますよ。でも、心のありようにおけるこの文化遺産、歴史遺産が出てきたという状況においてどうするのか、単純に記録保存で済ませてしまえばいいのかと、これ手続上ですよ。でも、出てきた文化遺産、歴史遺産を我々の世代で潰してもいいのかどうかということをお考えになりませんか。これちょっと教えてください。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。
    ◎市長(奈良俊幸君) だからこそ基準があるんです。だからこそ大事な手続が必要なんです。先ほども言いましたけれども、市の教育委員会は、県の埋蔵文化財発掘調査等の基準に基づいて県の教育委員会とも何度も協議をしながら私どもがやったんじゃないんです、市長部局が自分が工事をするから自分で調査をしたということじゃなくて、市長部局から外れた教育委員会が県の教育委員会との中で十分に基準に基づきしっかりとした立場で確認をされた上で妥当だという回答をいただいているわけなんです。ですから、そのことは当然守るべき文化財については教育委員会からそういう指示が出てきますし、私どもはそこのところは当然その結果を待たねばならない、そういう非常に分かれた権限の中でしっかりとそれぞれが持ち場持ち場の役割を担ってしっかりとした回答をいただいた上で物事を進める、そのことが結果として非常に大事な文化財を守るということとこれからのまちづくりを進めていく、そういう2つの課題、時折矛盾が生じることもありますが、そこのところを上手に整理をするという意味では市長部局と教育委員会がそれぞれ分かれる中でしっかり手続を踏んで確認をし物事を進めていく、これが今の私の進め方、一番正しい妥当な進め方だというふうに信じております。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) おっしゃるとおりなんですよ。行政手続上はそれで全く私は異議を申しませんが、でも2年前に、今立体駐車場3階建てできておりますけど、そこにあった遺跡群ですよ、皆さんも御存じのとおり、ここから平安時代の遺跡、大きな柱等が出てきた。また、前田利家が最初城持ちになったときの石垣群が出てきた。そして、特定されてはいませんけど大きな柱と連なる状況において、また発掘土品から国分寺ではないかという話もあるやに聞いております。活字なっております。こういうものが今潰されて、この平安時代の柱跡のとこは鉄骨の基礎支柱割によってこれ解体されてしまってありません。もう復活は、将来掘っても出てきません。そういう工事してますから。それでいいのかということですよ。今回改めて庁舎建設のために、そういう遺跡が出てきたんですよ。教育委員会から意見を待つのではないんですよ。首長として市民の代表として、この歴史遺産をどうするのかということを何遍も今お尋ねしているんですよ。心の中に、恐らく市長はあるんだと思いますよ。心のありようがなかったら、市民の幸せのために行政運営の首長として指示し意思決定できませんよ。本当に私が若かりしころですけれども、市長に初めて会ったときに熱い気持ちを私いただいて今でも生々しく覚えてますよ。残念ながら今の25分ぐらいのやりとりの中では、市長は越前市から発掘されてきている、また出土している、この本にたくさん書いてありますし、特に今回は府中城址になってますから、ここに書いてある、その歴史遺産については全く残そうとするお気持ちがないなというふうに感じました。そういう解釈でよろしいですか。市長、お気持ちをお聞かせください。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) これまでも例えば中央図書館の工事の際にも、平安時代の遺跡が出てきたというふうに聞いております。近隣の民間事業者の方の工事の中でも出てきたというふうに聞いております。そういう中で、私どもはやはりきちっとした手続の中で例えばそれをどうするかというのはそれぞれの開発者とその調査のきちっとした確認のもとで一つ一つの手続が踏まれて例えば中央図書館が建設をされ、あるいは体育館も完成をしましたし、近隣の事業所なども建っています、このあたりの民間の開発もそうであります。それは私どもは基準の中でそれが非常に保存しなければならないということで市の教育委員会、県の教育委員会からそういうような指摘が出てくれば当然協議をしながら、また改めて議論をさせていただくわけでございますけれども、今回市の教育委員会、県の教育委員会からその記録保存の手続については妥当であるという回答もいただいておりますし、7月19日の臨時市議会でも工事の請負契約議案は全会一致で議決をされ、9月1日の市議会本会議でも新庁舎建設の着実な完成に関する請願が賛成多数で採択をされております。そういう意味では、当然私どもは二元代表制の中で議会の中でも御議論をいただいて議会もしっかりと市民の代表としての御議論をしていただいていると、私どももきちっと行政で求められる手続を踏みながらしっかりと議会に御説明をする、そういう手続の中でさせていただいておりますので、現在の工事の計画に基づいて工事をさせていただくということであります。しかしながら、9月1日の請願採択の折にも議会からはその新庁舎の広場に遺構を配置する取り組みについては場所を移転してでもできるだけ考えてほしいという御意見をいただいてございますので、そういった議会の御意見をしっかり尊重しながら新庁舎の広場に遺構の配置の再現を検討していきたいことを思っておりますので、十分私どもも手続を踏んできましたし、市民の代表である議会とも議論をしながらそういう中で一つ一つ確認をさせていただいて物事を進めさせていただいているというふうに考えております。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 事務事業の手続で一つ一つやっておられる、そこは問題やら課題はあるかと思いますけど、その手続を踏まれているということは今市長の言われた言葉どおりであります。でも、市長として市民から選ばれた、だけど奈良俊幸さんという個人もおられるわけです。個人として越前市、旧武生時代、本多富正、本に書いてある市長のお言葉、市民の誇り、我々の世代に出てきた先人たちの歴史遺産、こういったものが1,500年脈々続いてきた、この越前こしのくにから越前府中、そして現在、先人が残してくれた遺産というものをやっぱり我々の世代で潰してはならない、その責任者は奈良市長でもあるし、反面奈良俊幸個人の感性ということもあるわけですよ。個人としてなら、どう思われます。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 反面は私個人じゃなくて、私市長としての半分と議会としてが半分だと思っています。私どもはやっぱりそういうことで、しっかりと市長部局は市長部局、教育委員会と連携しながら行政の責任をしっかり担ってまいりますし、他方でやっぱり議会から指摘いただいたこととか見直しを求められること、否決をされれば物事は進めませんので、そこのところはしっかりとそれぞれの立場を踏まえて議論をさせていただく、そのために二元代表制があるというふうに確信をしております。だからこそ多くの議員の皆さんがまさに中西議員がおっしゃるような視点から石垣等の移設や活用について要望され、私どももその議会の活用についての御意見を重く受けとめて新庁舎前の広場に石垣や礎石を活用した遺構の配置の再現を行うということを表明をさせていただいているということだと思っております。そういう意味では、議員の皆様もしっかりとこの庁舎の話と、また出てきた遺跡なども十分考えながら総合的な御判断、御議論をしていただき、そういった御議論に十分私どもも受けとめながら二人三脚でそれぞれの役割を担わせていただいて取り組みをさせていただいているというふうに考えているわけでございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) やりとりの中で市長が越前市から出てくる歴史文化遺産について個人的感情も表現も、また御返答もありません。また、行政手続上における二元代表制もしくは庁内における教育委員会と市長部局という話もされました。でも、リーダーシップを発揮する上においてこうしたいんだ、これはこう判断すべきではないかといったことはやっぱり市長としてされてると思いますけれども、この出土した歴史遺産に対してやっぱり残念ながら今の私、このやりとりの中で私は歴史遺産を全く関心もないし残すつもりもないんだなというふうに残念ながらお聞きしておりました。そう理解したいと思います。 ただ、過去において武生の歴史の中で、重大な誤りがあった判断ありました。これはここの議員さんも知っている、特に安立議員はあちこちで言っております。ごめんなさい、名前出してね。旧武生時代の町用水です。松並木と町用水、これを38年の豪雪によって、また車社会という到来によって、この松並木、町用水を埋めてしまった、また撤去してしまったという時代背景があります。当時の議会の我々の大先輩たちがあれは誤りだった、最大の誤りだったというふうに言われておりますし、私も直接大先輩からお聞きしております。今再び、こういう判断になってきているのかなというふうに思います。ぜひ今ならまだきょう残ってますから、ぜひ市長見ていただいて、この本に書いてあるとおり、もしくはことし3月出された武生市史、この本の巻頭言の言葉をいま一度思い浮かべていただいて全職員に指示をしていただきたいということを希望しておきます。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 私反問権使うつもりはないんですけれども、できましたら今後の参考にさせていただくために御教示いただければ大変ありがたいんですが、中西議員は手広く事業をしておられますので、これまで御自身がされた工事の中で遺跡とか遺物等が出られたときにはどういうふうな対処をしてこられたのか、市としてもこれからぜひ参考にさせていただきたいので、例えばですけど平安時代だとか江戸時代だとか、そういうものが出てきた場合にどういうふうな対処をされてこられた、その辺の哲学も含めて御教示いただければ幸いでございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 限られた15分でございますので、また改めて市長室のほうにお邪魔してお話をさせていただきたいというふうに、そのときには時間をつくっていただきたいというふうに思います。 では、いろいろと今やりとりの中で1点だけお尋ねしたいと思います。 今のやり方は、いっぱいここに資料あるんですよ。でも、改めて越前市の設置訓令ということがあります。平成26年6月18日訓令第7号、越前市新庁舎建設等庁内検討委員会設置訓令、これは委員長は副市長、副委員長は企画部長をもって当てるとなっております。今回歴史遺産発掘調査をする上において、遺構、出土品、さまざまな出土品、それから石垣群が出てまいりました。この検討委員会としてどういうふうなプロセスでどういう判断をされたのか、副市長教えてください。 ○議長(前田一博君) 河瀬副市長。 ◎副市長(河瀬信宏君) 先ほどから教育委員会並びに市長が申し上げましたとおり適正な手続に従って進めておりますので、その手続に従って事業を進めている、以上でございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 所定の手続をされたということですけれども、そうしますと計画図、これ新庁舎計画図、遺跡群が出てきたというふうな状況の中で建設計画図の上に平面図ですけど、計画図の上に、埋設文化財が発掘されたということの中で重ね合わせて建設地のどこに遺跡群が出てきたのか、また石垣群がどこに出土してきたのかという重ね図はつくって検討されましたか。 ○議長(前田一博君) 河瀬副市長。 ◎副市長(河瀬信宏君) 当然建設地に、過去の遺跡が埋蔵されているであろうと、そういう発掘調査の対象地域になりますから建設予定地を遺跡発掘して数億円の予算をかけて適切な手続を基づいて発掘調査をしていただいたと、その結果記録保存に値するものであるということでございますので、それ以上の検討をする必要はございません。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) それ以上の検討をする項目として今言ったように計画平面図の上に遺跡群等の所在地、あり場所は重ね図をつくられましたかどうか、この点お願いします。 ○議長(前田一博君) 河瀬副市長。 ◎副市長(河瀬信宏君) 委員会としては、つくっておりません。また、つくる必要もございません。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) つくる必要もないということで、これが事の起因の全てに私はなるように感じました。 ○議長(前田一博君) 河瀬副市長。 ◎副市長(河瀬信宏君) 委員会として、つくる必要がないということでございます。委員会の所掌事項としてつくることがないということですので、御理解ください。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 訓令によって設置された副市長を委員長とする、また副委員長を企画部長ともって、また委員は各部長等の委員会ではそういう判断をされたということを今改めてお聞きしました。いろんなお考えをお聞きしましたけれども、また御返答もいただきましたが、越前市においてこれまでもたくさんの文化遺跡、歴史遺産が出てまいりましたけれども、残念ながら集約された越前市の歴史文化図鑑といったものがたくさん点在するわけですけれども、本としては出てます。これは約2,000冊印刷された。直近で聞きますと1,000冊ほど出てる。1,000人の方は関係者もたくさんおられるからですけど、ほとんどの市民の方がこれに接しられない。一方現場において、実物の本ではなくて現場においてそれを確認しようといってももうできないものがたくさんある。特に埋設物においての現地保存がないもんですから、現地における確認をできない、我々は先ほども申し上げましたけれども、私は町用水のあのときの重大な誤りを、今再び起こしてはならないということをこの場で述べさせていただいて、次の質問に移らさせていただきます。 2番目に、議会議員への説明責任のあり方ということで通告してありますが、これは2点お尋ねしようというふうに思っておりました。 1点は、今回の埋設文化財についての説明、市長の説明責任、また(仮称)市民センターの説明責任ということであったわけですけど、市民センターについては今ほど小玉議員が質問されましたので、まだまだ不十分でありますけれども今回全員説明会もありましたので、その中で確認もさせていただければというふうに思っておりますので、一応2番目についてはここの場で具体的な説明責任のあり方についてはお尋ねいたしません。 続いて、市職員の接し方についてお尋ねさせていただきます。 市職員約600名弱、市長の心構えとして市長は市職員に対して常日ごろからどのように接しされようと努められておられるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 私は日ごろから職員に対しては現地現場主義の実践を通して市民との協働を心がけてほしいということ、あるいはこれからの越前市の将来に大きな夢を描きながら着眼大局、着手小局という観点で20年、30年先の越前市を見据える大局を持ちつつも目の前の課題に丁寧に取り組んで当たり前のことを確実に実践する風土を築いていこうということを呼びかけています。また、前例にとらわれることなく従来の志向や手法を大胆に見直すことも大事だということを申し上げ、そのためにも若い職員、女性職員が積極的な提案を行うことと、その提案が生かされるような柔軟で明るい職場づくりを求めています。そういうふうな姿勢で、個々の職員とも接しているつもりであります。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) そういう市長の接し方ですけれども、市職員は市長の接し方について理解をしていただいていると思っておられますか。教えてください。 市長にお尋ねしているんです。市長が接されていることに対して、市長は市職員が市長の心の気持ちを市職員が理解して接していただいているか、業務をしていただいているかという質問ですので、市長からお答えください。 ○議長(前田一博君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) 私ども職員の立場で、まず今ほど御説明あった、市長の今ほど議員がおっしゃられました考え方を理解しているかと、率直に申します。 市長のほうからは、常々機会を捉まえてるる私ども幹部職員はもとより、特に最近は若い職員に対しましてもいろんな形で市長の本市のまちづくりに対する熱い思いですね、これをるる聞かせていただいております。私どもは幹部職員といたしまして市長からいろんな御指示、方向性等示されましたら、それを精いっぱいその実現に向けて職員として何ができるか、そこを大切にしまして行動しているという状況でございます。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 総務部長として、市職員の立場で今お答えをいただきました。市長の熱い気持ちを受けとめているというふうな、それは市職員としての代表で今総務部長、市長は接し方において今部長がおっしゃられたような受けとめ方をされておられますか。教えてください。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) それはそれぞれの受けとめだろうと思いますので、一概にお答えできるものではないと思います。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 私は非常に気になる事象が多々感じますのでお尋ねしたいと思うんですが、市長今やりとりをしていて中西眞三というのは波長に合わんやつやなと思っておられると思うんですね。それはそれで結構なんです。市職員に対して、600人弱おられます。波長が合う職員と波長が合わない職員、感じておられると思うんですが、私はやはり市職員は市長は4年に一遍選挙で選ばれる方ですので、市長という立場において市職員はあくまでも公務員試験等において合格し市職員として働いておられるわけですね。だから、ある意味では部下ではありますけど兵隊ではないんですよ。市職員はお一人お一人の生き方、生きようの中で市民のために自分の与えられた職務を専念し一生懸命仕事をされるという立場にあると私は思っておりますし、市職員のお一人お一人本当に頑張っておられますよ。残業というんか、遅くまで市庁舎から外から見ると明かりがともっている職員はいます。土日関係なくして、いろんなさまざまな事業をやっておられる人も頑張ってくれている職員もおられます。 実はきのう市長、市民大会の報告会で来ておられましたけれども、たまたま私の近くに座った体協関係の役員さんがこの間の新体育館のときのイベントである道具を借りてきたと、和歌山まで返さないといけないのやということで、これも2回市職員が運転して道具を返しに行ったということですよ。何でというたら、体協の役員さんが市にお金がないから市職員がみずから返しに行ったということをきのう聞いてびっくりしました。休みないんやで、去年からさまざまな行事、スポーツ関係の行事、さらには冬国体に向けての準備、本当に土日ない、休日ない、またイベントに朝やっぱりありますから、参加するとなると日曜日なんか参加すると午前中潰れてしまうということは1日潰れるのと同じです。こういうふうな形があるわけで、そういうふうな形の中で市長一礼しましたが、やはり私は波長の合わない職員、波長の合う職員においてもやっぱり均一にして市長と職員という形の中でコミュニケーションを図っていただきたいと思うんですが、こういったことを感じておられたことはありませんか。 ○議長(前田一博君) 河瀬副市長。 ◎副市長(河瀬信宏君) ただいまの御質問でございますが、私事務方預かる者として元職員として申し上げますが、私幹部職員には常々誰が市長であっても私たちが仕事をする相手は市民ですよと常々申し上げています。だから、現市長個人の指示に従って仕事をしているわけではございません。市長を選んだ市民の皆さんの期待に応えるために仕事をしてると、当然でございます。ですから、例えば波長が合わない市長が当選された、合わせるべきなんです。市民が選んだ市長、私はこの市長に波長が合わんから俺仕事しないって、それは怠慢です。私常々それを申し上げてますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(前田一博君) 中西眞三君。 ◆(中西眞三君) 確かにそれは職員から波長が合わないということもありますけど、市長サイドから首長サイドから波長が合わないから、そこでどうたらこうたらするということはやっぱり均等の職員として私はそこへ超越して扱っていただきたいと、そして職員を育てていただきたいということを希望しているわけです。職員同士が自由闊達な意見の中でまとめ、上司のほうに相談し繰り上がってきたものについてはやはりそこを尊重してあげてほしいというふうに思います。そして、市職員がさまざまな形の中で市民に幅広く市民の福祉向上のために汗を流していただけるような環境づくりをつくっていただいて市に接していただきたいと、そういう市長であっていただきたいと思いますので、質問を終わりといたします。ありがとうございました。 ○議長(前田一博君) 以上で中西眞三君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。       休憩 午前11時29分       再開 午後 1時00分 ○副議長(三田村輝士君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 次に、発言順位3番、大久保健一君。 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 誠和会大久保健一でございます。通告に従いまして、ただいまから一般質問をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 本市におきましては、半世紀に一度のまちづくりが確実に進められて先月8月11日には武生中央公園だるまちゃん広場、総合体育館が完成、供用開始されました。総合体育館におきましては、さまざまなイベントが開催され多くの方にお越しをいただいております。また、だるまちゃん広場におきましては供用開始から多くの親子連れで連日にぎわっております。特にだるまちゃん広場には、市内はもとより近隣の市町、福井、坂井、そして奥越からも多くの方が訪れておられます。親子で一緒になって楽しむことは、親子の信頼関係を強めてくれていると思います。子供が今後親以外の人とかかわっていく上で、とても大切なことだと思います。末永く多くの方に御利用いただきたいものであります。これから本市においては新庁舎建設、また北陸新幹線(仮称)南越駅周辺整備が待っております。特に今回新庁舎建設予定地に越前府中城址の石垣が発掘され、保存について今後いろいろと議論がなされていくと思います。本市は、古い歴史がある町でございます。歴史文化を後世にどのような形で残していくかという観点で、質問をさせていただきます。 本市も昭和30年代から土地の開発行為により随所から遺跡から発見され、調査が行われてきました。 そこで、お伺いをいたします。 本市では現在までに遺跡の発掘調査はどれぐらい行ってきたのか、また調査によって出土されたものはどれだけあるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) お答えいたします。 発掘調査はどれくらい行ってきたのかのお尋ねでございます。 発掘調査には、学術研究を目的にした学術調査と開発に伴う記録保存を目的とした緊急発掘調査がございます。これまでの緊急発掘調査では、土地改良事業に伴う大虫廃寺跡、高森陣屋団地造成に伴う高森遺跡、国高南部土地区画整理事業に伴う村国遺跡などがあり、昭和34年から平成29年までの58年間で試掘177カ所、発掘調査64カ所の計241カ所となっております。また、学術調査は飛鳥時代の五分市町の野々宮廃寺跡や古墳時代の岡本町の岡本山古墳群などがございます。昭和34年から本年までの58年間で、発掘調査12カ所となっております。特に紫式部が越前国を訪れてからちょうど1,000年の節目に当たる平成8年度から国府の位置を特定するための学術調査が始まり、この調査は平成9年から国庫補助対象になっております、平成29年の現在まで埋蔵文化財包蔵地58カ所で実施しました。しかしながら、国府や国分寺の発見の決め手となる大型建物群等の遺構の発見には至っておりません。 なお、これまでの国府に関する遺跡の調査範囲は東は日野川、西は小松川、南は河濯通り、北は平出までの約132ヘクタールの広い範囲を対象としております。調査によって発掘されたものはどれくらいかとのお尋ねにつきましては、沢、岡本町の古墳時代の茶臼山古墳群、飛鳥時代の野々宮廃寺跡、大虫本町の同時代の大虫廃寺跡など76カ所の遺跡を発掘し埋もれた遺構と遺物の存在及びその相互関係を明らかにした成果を報告書にまとめて発刊し市の図書館に配布し記録保存の成果を活用できるようにしてございます。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 今お話を伺っておりますと、非常に数多くの遺跡が出ているということでございます。 そこで、お尋ねいたしますけれども、この発掘調査において国でありますとか県、市の重要文化財になった遺跡跡、また出土品はあるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 指定文化財になった遺跡出土品はどれだけあるのかのお尋ねでございます。 指定文化財では貝塚、古墳などの遺跡で歴史上または学術上価値の高いもののうち、重要なものを史跡として分類しております。この史跡の数につきましては、県指定文化財が古墳時代の茶臼山古墳群、五分市町の飛鳥時代と室町時代の小丸城跡、附野々宮廃寺跡、飛鳥時代の大虫廃寺跡の3件で県内では3番目の指定数となっております。また、市指定文化財の史跡の数は本町の室町時代の龍門寺城跡、京町2丁目の南北朝時代の新善光寺城跡、大屋町の古墳時代の穴地蔵古墳、余川町の室町時代の鞍谷御所跡、広瀬から坂口に至る街道である室町時代の府中馬借街道の5件でございます。 考古資料の指定文化財の数につきましては、県指定文化財が赤坂町、東庄境町の古墳時代の松明山2号墳、ここから出土した鏡などの遺物、弥生時代の八石遺跡から出土した石剣、石の剣でございますが、飛鳥時代の王子保窯跡群、白崎町から出土した鴟尾、鴟尾とは屋根の両端を飾るもので沓形とも言いますが、この3件、市指定文化財が平安時代の光明山経塚、安養寺町から出土した口の小さいつぼ型の容器である瓶、青銅を磨いてつくった鏡である銅鏡など飛鳥時代の野々宮廃寺跡から出土したせん仏片、粘土でつくった仏像の一部でございますが、このせん仏片、荒谷町の鎌倉時代から室町時代の開山の僧の遺骨を納めた石塔である開山塔・五輪塔板碑などの10件でございます。時代区分でそれぞれ見ますと、中世以前の縄文時代から古墳時代、室町時代までの指定となっております。 なお、国の指定文化財は史跡、考古資料ともございません。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 県、市の重要文化財等が多くあるということでございますけれども、それぞれの遺跡の写真でありますとか、また記録というものはきちっと整理をされていると思いますけれども、いつ誰が見てもわかる状態になっているのか、また資料の必要になっているのか、また資料等の保存内容をお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 遺跡の記録はどのように整理、保存されているかについてのお尋ねでございます。 発掘調査の成果である遺構の測量図や写真などの整理を行いまして、次に遺物の洗浄、水洗い、それに注記、この出土地と出土日を記入するものでございます、接合、復元、実測、写真撮影の順に作業を行いまして記録保存の報告書を作成いたします。 具体的に申し上げますと、遺物には土がついておりますので、水で洗い落とします。そして、つながる部分を探してくっつけていき復元し、正確にはかって記録し遺物の特徴がよくわかるように工夫して撮影し、報告書にも選んで載せていきます。1つずつ資料の内容を確認しながら、丁寧に手作業で進めていく作業となります。この報告書の作成に当たりましては、文化庁の発掘調査の手引を参考にして進めております。これまでに報告書は旧武生市で24冊、旧今立町で5冊、越前市で3冊の計32冊がまとめられ、埋もれた遺構と遺物の存在及びその相互関係を明らかにした、その成果を市の図書館に配布し記録保存の成果を活用できるようにいたしております。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 非常にきちっとまとめられ、またそういった図書として図書館に置いてあるということでございます。これについては、非常に努力されている後かなというふうな思いをいたしております。 では次に、多くの資料並びに出土品は現在どこに保管をされておられるのか、またこういった貴重な記録並びに出土された品物はいつどこで展示公開をされているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 出土品はどこに保存されているのかのお尋ねでございます。 出土した遺物は記録保存終了後、資料として旧みどり保育所と旧服間保育所に保管しております。展示公開につきましては、年間を通じて武生公会堂記念館で開催している常設展において国府関連遺跡の高級官僚が身分をあらわしたとされるベルトの飾りである石帯や墨で書かれた墨書の入った土器片である墨書土器などを展示しております。また、庁舎建設に伴う発掘調査で発掘した甕や瓦などの最新の発掘調査資料も展示をしております。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 発掘されたものについては、みどり保育園または今立の保育園ということで保存されているということでございますけれども、現在武生公会堂記念館の1階の部分でそれぞれ展示がされております。それは私もこの前確認をさせていただきましたけれども、私は武生公会堂記念館といいますと年に何回か開催されます特別企画展がメーンであって、1階の展示室というのは意外と市民の方に目に映らないのではないかというふうな感じをいたしております。現在でもそうですけれども、1階の展示場見ますと満足のいくような広さでもございませんので記録の資料の紹介であるとか、また出土品を展示をやっていくという上でも非常に手狭であるという思いをいたしております。そういった中で、いろいろと考えられ随時遺跡の展示をされているということでございますけれども、こういった展示についてのPRがいま一つ足りないんではないかなという思いをいたしておりますが、いかがかお聞かせをいただきたいと思います。また、こういった展示期間については一般的に何日間をめどにしているのか、また展示期間にはどれだけの方がお越しになられているのか、またお越しになられた方の御意見はどうなのかということもあわせてお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 展示のPRがちょっと不十分であるとのお尋ねでございます。 土の中から掘り出される遺構、遺物は越前市の歴史や文化に対する知的好奇心を刺激するものであります。埋蔵文化財は親しみやすい教材として学校の授業でも武生公会堂記念館の常設展示を見学いただき、考古学や出土品に接する機会を持ち学校教育における社会科や歴史の学習にも役立たせていただいております。また、展示期間日数、来場者数、来場者の感想はどうかとのお尋ねにつきましては、武生公会堂記念館に来場される年間1万数千人は主に企画展の入場者によるもので埋蔵文化財などの常設展には関心が低いのが現状であります。来場者の感想につきましては、アンケートや御意見箱から古い越前の歴史を知り得たなどの御意見や江戸時代の書などの作品や石仏の紹介などの展示に対する御要望をいただいておりますので、主に企画展に生かしていく内容となっております。越前国府の文化、自然、歴史を総合的、体系的に捉える展示を目指しているところでございますが、改めてその中にある切り口、テーマを見出し、それによって1つのストーリーをつくり上げるなど工夫をしてまいりたいと考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 非常に御苦労をされているということは常々わかるんですけれども、やはりきちっとしたテーマでもって今後開催をしていただきたいなと思っております。また、現在中西議員もお持ちになっておられましたけれども、現在越前市の歴史文化図鑑という図書が発刊されておりますけれども、この中には越前市全体の遺跡でありますとか発掘から出てきたものであるとか、場所もいろんな形で紹介されております。中西議員も言っておられましたけれども、2,000部つくって1,000部購読されているということでございますけれども、購読された方についてはこういった図鑑をどのように活用されているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 平成28年6月に作成した図説文化財から見る越前市の歴史文化図鑑、わかりやすい内容であるというふうに大変好評いただいておりますが、8月末現在で910冊を献本、販売いたしました。この図鑑は多くの方々から手軽に歴史を探訪できる図書として好評いただいておりまして、越前まなぼう座の越前おもしろ歴史回廊のテキスト教材として使用されたり、名所旧跡を訪れる際の便利な深い内容のガイドブックとして活用されたりしております。また、平成21年から平成28年までに市史編さん委員会が越前市史の資料編として作成した武生騒動ほか6編は8月末現在で合計3,603冊を献本、販売いたしました。資料編は収集した古文書等を取りまとめることを目的としておりまして、郷土の歴史をさらに深く御理解いただく図書として御利用いただくとともに、資料編を解説する講座を開催し市の歴史を広めさせていただいております。 なお、越前市史は引き続き資料編と通史編、ずっと現代まで通しての古代から、そういう記述されている総合的な歴史のこの通史編を作成していく計画でございます。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 910冊ということで、いろんな講座で活用されているということでございます。私もこの図鑑を見てみますと、こんなところにこういうもんがあったんやなということも新たな発見もございますし、またこの場所一遍行ってみたいなと、この図鑑片手に一遍行こうかなというような思いもいたしております。そういった非常にいい図鑑であるなというふうなことで、今後そういったものをまた広くPRしていただけるといいのではないかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 では、次に参ります。 越前市の歴史を一望できるジオラマを設置し、常時ふるさとの歴史文化を学べるような展示場が必要だと私は思います。市の考えをお聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 今議員おっしゃられましたように、この越前市の歴史が一望でき、この本市のふるさとの歴史文化が学べる常設展示のお尋ねでございます。 武生公会堂記念館の常設展にて越前市の歴史を紹介する展示を資料やパネルで行っておりますが、展示室の大きさなど制約があるため越前国府の文化、自然、歴史を総合的、体系的に捉える展示が難しく紫式部などゆかりの人物や生活用具など分野別に展示をしているところでございますが、今後十分工夫をしてまいりたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 本市は歴史ある町です。各地域においても神社仏閣を初め古墳、遺跡など多くの宝物がございます。私の住む大虫地区においても、先ほどから御紹介いただきましたように大虫廃寺跡の遺跡が発掘されております。発掘されたときには私はまだ小学生でございまして、当時出土した瓦を見て非常に大きいなと思ったことがございます。それから、50年以上たち今になってどんな瓦やったんかなと、もう一遍見たいなと思っていることもあります。しかし、どこへ見に行っていいのか、またはそういったものがあるのかどうかもわからない状態の中で非常に寂しい思いをするときもございます。市民の方はもとより、本市に訪れた方々に越前市の歴史を十分理解していただけるような資料館の設置が必要と感じます。市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 中島教育長。 ◎教育長(中島和則君) 今ほど議員紹介いただきました図説文化財から見る越前市の歴史文化図鑑というのは編集方針が議員御指摘のような編集方針でやっていただきましたので、非常に評価いただいたことを非常にありがたく思っております。武生公会堂記念館ですが、越前国府1300年の歴史文化を表現し市民の文化の創造及び発展に寄与する役割を担っております。古代の国府から始まる市の歴史はその後中世、近世経て現代に至るまで一度も都市として途切れることなく連綿と継続してきたことが最大の価値であると考えております。先ほど申し上げましたとおり、さまざまな課題がある中で国府の文化をより地域に対する誇りと愛着をもたらす効果的な保存と活用が図られるよう努めてまいりたいと思っております。 ○副議長(三田村輝士君) 大久保健一君。 ◆(大久保健一君) 私の考えを述べさせていただきますと、平成32年には武生公会堂記念館西側の本庁舎も必要でなくなるということでございます。武生公会堂記念館に並行した資料館を設置していただき、越前府中城址の遺跡の記録、資料など石垣も当然でございますけれども、しっかりと保存をしていただき常時公開できるような歴史博物館を建設いただけないかなというのが私の思いでございます。私は、この歴史資料館は中心市街地活性化にも大きく寄与するものと考えております。箱物は費用がかかる、または維持費がかかると、管理費もかさむということで重々承知はしておるわけでございますが、越前市の宝をしっかりと後世に残していくためにも十分検討いただき、歴史資料館の設置を切に要望し、私の質問とさせていただきます。 ちょっと短かったですけど、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(三田村輝士君) 以上で大久保健一君の質問を終了いたします。 次に、発言順位4番、川崎悟司君。 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 政新会の川崎悟司でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 大変9月に入りまして秋の気配が色濃くなってきまして、きょうは何か少し半袖で寒いなというような感じもいたします。質問が余り寒くならないように気をつけながら、質問をさせていただきたいと思います。今議会から、タブレットを議場に持ち込んでの議会となりました。新聞やテレビ等でも報道をされております。8月11日には新体育館の完成式典が行われ、22日には新庁舎の起工式が行われました。半世紀に一度のまちづくりということで、具体的に私たちの目に形となってあらわれてきているなというふうな思いがいたします。市民の皆さんにとっても、将来に向けての誇りと希望を抱かれる方もたくさんおられるのではないかというふうにも感じます。しかしながら、人口減少、少子・高齢化の波は加速度的に進展しており、財政を取り巻く状況も厳しさを増してきていると言えます。将来世代にツケを回さないためにも、行財政改革をさらに推し進めることが重要であり私たちの役割、責任も大変大きいものがあるかというふうに思います。 今回は6月議会に引き続き、福武線の質問をさせていただきます。公共交通に対する市の負担は平成28年度決算ベースで市民バスの運行委託が5,826万円、路線バスへの運行補助金が3,796万円、福武線の支援が3,880万円となっており、合計で1億3,500万円を超えているという状況でございます。恐らくですけれども、今後も増加していくものと考えられるわけであります。免許返納者や高校生の通学といった交通弱者への支援や自家用車から鉄道への転換による低炭素社会への推進といった面はあるわけでありますけれども、どこまでの負担が適切なのかという議論はしっかりしていかなければならないというふうに考えます。今回は、全員説明会で説明がありました福井鉄道福武線についてお聞きをいたします。 福井鉄道福武線はこの9年間で利用者は再構築事業での目標である200万人を1年前倒しということでございますが、超えております。202万5,000人となり、通勤通学者や交通弱者の足として一定の役割を果たしてきております。しかし、越前市内駅の利用者数は平成28年度で31万1,182人と全体の15%程度でございます。本市の支援が沿線市の中でどの程度が適切なのかも十分考えていかなければなりません。6月議会において、本市の負担割合はおおよそ17%が妥当との意見を述べさせていただきました。北陸新幹線の開業を控え北陸本線が並行在来線となり、第三セクター化されれば福武線はその並行した鉄道となり県と沿線市への負担が重くのしかかってくるのではないでしょうか。市としてどこまで耐えていけるのか、不安は大きくなっていきます。そういった今後の状況を踏まえ、福武線への支援については県や沿線市と協議を現在行っているわけでありますけれども、さらにその深めていってほしいなというふうに思います。 まず、25日の全員説明会において再構築事業の延長を断念したとの説明を受けたわけでありますけれども、再構築事業が始まった当時から見ますと議会のメンバーも大分かわってきておりますので、再構築事業についていま一度御説明をいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) ただいま御質問のありました鉄道事業再構築事業でございますが、この事業は事業継続が困難または困難となるおそれのある地方の旅客鉄道事業を対象にしまして、その当該路線における輸送の維持を目的として沿線市町村と鉄道事業者が共同で計画を策定して、その計画について国土交通大臣の認定を受けまして鉄道事業者が経営の改善に取り組み市町村等が支援を行うといったようなものでございます。この認定を受けた計画に基づいて行う、その事業に対しましては国から鉄道施設整備に対する予算、税制の特例、地方財政措置等を含みます総合的なパッケージで重点的に支援が受けられるというものでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 大変そのような有利な制度であるのなら、引き続き再構築事業での国の支援を受けることが私どもにとっても必要であり、最善ではないかと考えるところであります。国はなぜ成功例として位置づけているのか、先日福井鉄道の村田社長さんの説明を聞いても福武線は自立できるような状況にはないと感じるわけであります。維持修繕費だけでも厳しい状況であるといえ、いま一度その点について御説明をお願いいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 今回の取り組んでおります再構築事業が成功事例として位置づけているという理由でございますが、再構築事業ではその実施による効果といたしまして乗車人員の増加と収支均衡、この2つを掲げておりますが、昨年度までに全国で再構築事業として国土交通大臣の認定を受けた8件の鉄道事業がございますが、その中で乗車人員の増加が目標どおり達成できているのは福井鉄道福武線のみというふうに聞いておりまして、そういった意味からまだ収支均衡には至っていないといったようなものの、成功例であると、そういった評価がされているところでございます。再構築事業として認定を受けたいということで考えておりましたが、そういう認定を受けると先ほど申し上げましたように国の手厚い支援を受けることができるため国に対して現行の再構築事業の延長をずっと協議をしてまいりましたが、こういった成功事例であるといったようなことから再構築の延長というのは認められませんでした。 なお、どうしても再構築事業による支援を申請するのであれば、国のほうからは事業形態の変更、つまり土地のみを沿線市が所有している現在のみなし上下分離、こういった形態から沿線3市が第三種の鉄道事業者となりまして鉄道路線を所有し維持管理し福井鉄道に運行のみを行わせるといった完全上下分離への変更を求められております。この完全上下分離というふうになれば沿線市の負担は今以上にふえるといったようなことが確実になりますので、再構築事業の申請というのを断念したところでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今再構築事業を申請すれば今以上の負担があるというようなことで、いろんな状況を鑑みその申請をしなかったというような答弁であったかと思います。福井鉄道への今後の支援は当然あるわけというような前提で今協議されているわけであろうというふうに思います。6月議会では9月議会においてその枠組み、取り組みについてお示しするというような答弁があったわけでありますけれども、先日の全員説明会では12月にという説明になったわけでありますけれども、そのおくれた理由についてお聞きをいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) さきの6月以降におきましても、国に対しまして先ほど申し上げました再構築事業の延長の協議をしてまいりましたが、今ほどお答えいたしましたように国からは現状のみなし上下分離での再構築事業の延長は考えられないといったようなことを言われたことによりまして、現在再構築事業以外での国の支援を検討するということになりました。それに伴いまして、設備の更新費ですとか維持修繕費の精査、検討及び県と沿線市の役割分担などの協議に時間を要しまして9月議会でお示しができなくなったというところでございます。しかしながら、支援の期間という点につきましては並行在来線の第三セクター化を見据えまして平成30年度から34年度までの5年間とすることを県と沿線3市で確認をいたしました。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今期間については、5年間を確認したということでございます。それで、今県と沿線3市の役割分担等を協議中であるということでございます。県は設備更新、そして3市は維持修繕というのは現行のままとなるのかどうか、また現行スキームの中でも県の負担は沿線市の2割程度であったというふうに思うわけでありますけれども、福武線は福井、鯖江、越前市の中心部をつなぐ路線であり、県民の足として沿線の住民に利用されてきているわけであります。県に対してもこれまでどおりの相応の負担を求めていくべきと考えるわけでありますけれども、この県の姿勢等についてお聞きをいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 今お話しありましたように現行の再建スキームでは施設改修のうち設備更新に係る分は県、維持修繕に係る分は市が補助を行うという負担方法となっております。福井鉄道は現行の再建スキームでの設備状況の見通しの甘さなどから計画した以上の老朽箇所の積み残し、あるいは割高な夜間工事によりまして再建スキーム以上の設備更新とか維持修繕のための多大な費用が発生しておりまして、施設の老朽化対策の改善が十分でないというのが今現状でございます。 そこで、現在今後5年間に必要な支援額の算定に当たりまして設備更新とか維持修繕箇所、またはそういった事業の絞り込みの作業等確認を行っているところでございまして、その中で示された金額にもよりますが、本市といたしましては県と沿線3市の負担がこれまでの経緯を踏まえ適切な額になるよう引き続き協議を行ってまいります。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今3市の負担割合についても協議中であるということでございます。しかしながら、この3市の負担割合についてはどのように決定をしていくのか、また今後の負担割合について市はどのように考えておられるのか、現在は32.2%となっておりますが、私はこれが17%ぐらいが妥当だなというふうに考えるわけであります。どういう交渉の中身なのか、お聞きをいたしたいと思います。
    ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 負担割合については、今ほどもお話しありました川崎議員より6月議会において御提案もいただきました。そういったのもお伝えしながら、現在3市で協議を進めているところでございます。9年前の再建スキーム策定時におきましては、まずは福武線を残すというふうな方針で協議を行ったという経緯がございますので、そういったことから現在の3市の負担割合は均衡しておりますが次期のスキームではさきの6月27日の議員協議会、ここからの御意見も踏まえまして3市の福武線の利用状況あるいは路線の長さ、駅の数、そういった実情をしっかりと反映させることを目指しまして現在の負担割合32.3%でございますが、それ以下となるように今協議を行っているところでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今現時点32.3やね、済みません。32.3ということでございますが、10年前、9年前ですか、は福武線を残すということがそこからの議論の出発点であったということで、現在は駅の数であるとか利用者数であるとか路線の長さを加味していくということでございます。なぜそのときにこういったことも含めての協議ができなかったのかということが、今となっては少し残念に思うところでもあるわけであります。しかしながら、9年、10年の月日が期間がたってしまって、これを今さらどうのこうのということではありませんが、6月議会でもお尋ねしたわけでありますけれども、9年前に再構築事業を認める際には越前市の利用者の利便性の向上策として2つの駅を新設するということでありました。スポーツ公園駅は、現在設置をされパーク・アンド・ライドということでも利用者数は伸びているようであります。残る1つの駅は、道路工事のおくれ等により現在は設置をできていない状況であります。これまでの説明でも、家久駅からの道路の整備が進み商業高校までのアクセスの向上や周りの民家などがないといった防犯上の課題、市の追加整備による費用対効果や利用者数がどうなるのか不透明な状況であるとの答弁であったわけであります。新駅設置が困難であれば、別の利便性向上も求めるべきではないかというふうなことも申し上げたわけであります。その後の協議の中で、こういったことはどのような状況になっているのか教えていただきたいと思います。私はJR線への乗り入れですね、ゼロ番線構想というような考え方も提案をしたわけでありますけれども、そういったことも含めてどういう状況なのか、お知らせをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 現在国からその補助を受けるために福井鉄道交通圏地域公共交通網形成計画の改定作業を進めております。その中で、さまざまな利便性向上策について要望し協議をしているところでございます。具体的な策といたしましては、短期的に解決するものといたしましてはパーク・アンド・ライド駐車場の新設とか増設、あるいは駐輪場の整備改修、また急行停車駅の見直しを考えております。また、中期的に解決するものといたしましては北府駅ですとかバス車庫、車両工場といった登録文化財あるいは200型車両の保存活用を考えております。北府駅周辺の整備を行うことで利用者の増につなげるとともに、新たなにぎわいを創出し交流人口の増加も図りたいというふうに考えております。そのほかに今議員お話しありました中・長期的には、並行在来線の第三セクター化を見据えた形で越前武生駅から南のほうへの延伸の可能性の検討をするといったことも要望しているところでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) これは交渉といいましても福井市、それから鯖江市さんとのそれぞれの認識の違い等々もあるかというふうにも思います。次期の支援期間が5年間ということでの今答弁があったわけでありますけれども、5年後の平成35年以降の支援について市の考えがあればお示しをいただきたいと思います。新幹線開業となれば、一層不透明感は増してくるのではないかというふうに思うわけであります。これも県全体で支援をしてくれるというふうなことになればいいとは思いますけれども、なかなか期待は低いなというふうにも思います。実際駅の数や線路の延長から見ましても他2市と比べましても、うちとしてはなかなか全面的な同等の支援というのは市民の理解からしても難しいのではないかなというふうにも思います。実際には福武線から福鯖線というような観点も私は否定できないのではないかというふうにも考えるわけでありますけれども、こういったことについてのお考えがあればお示しをいただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) まず、次期の支援期間につきましては先ほど答弁でも触れましたが平成30年から34年までの5年間ということで確認をいたしております。それで、その次期の支援期間終了後の35年度以降につきましては県の並行在来線対策協議会におきます平成35年春開業予定の並行在来線の議論あるいはそういった動向を踏まえまして今後並行在来線と並行して走る福井鉄道福武線にえちぜん鉄道の三国芦原線もあわせましてこういった路線のあり方についても、平成30年から34年までの5年間にあわせて議論されるべきものであるというふうに考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 次期の支援期間が5年ということで、議会からの意見もいろいろ取り入れていただきながらの協議をされているというふうに感じます。本市の負担割合についてもお示しをしましたが、利用者数や線路の延長、駅の数といった実態に即した負担になるよう協議をさらに続けていただきたい。公共交通の担う役割が重要であるということは言うまでもないわけでありますが、限られた財源の中でどこまでの負担が適切なのかという視点は忘れてはならないというふうにも思います。5年後、10年後に住民税の負担割合は今とは随分変化をしてきていると考えられます。高齢化の進展や非正規雇用者の増加など、税収という意味での落ち込みは予測されていくわけであります。 最後に市長にもお聞きをするんですが、現在県3市との協議が進められておりますが、実際こういったことも踏まえて市長の考えについても明確な部分が今の時点必要ではないかなというふうにも考えるわけでありますけれども、そういったことも含めまして御見解をお聞きをいたしたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) まず、支援期間の5年間ということについてはぜひ御理解をいただいて、議会としても大いにこの点については御協力いただきたいと思っております。その中で、できる限り私どもは主張はしっかりと議員の御指摘も踏まえてさせていただきますけれども、当面この5年間の中では先ほど谷口部長からも答弁させていただいたとおり短期的な駐輪場ですとかパーク・アンド・ライド駐車場、さらには北府駅のいろいろまちづくりの面からの整備といったところを特に強く主張したいというふうに思っておりますので、そういった中で越前市の今後の取り組みについて県及び両市のほうから御理解がいただければ、やはり前向きにこの5年間という期間の中で市としても汗を流したいというふうに思っております。 他方で、35年度以降というのはやはり北陸本線の並行在来線という形の中での三セク化といったものを念頭にやはりしっかりそれこそもう一度全体をゼロベースから積み上げるような気持ちでしっかりとした議論が必要だというふうに思っておりますので、34年度末までと35年度から、少しそこは分ける中で私どもはこの議論に臨んでいるところであります。そういう意味では、ぜひ34年度末までの御支援については議会の中でも我々の汗のかきようも今後御確認いただく中で、ぜひ御理解をいただきたいと思っておりますけれども、特に35年度以降のあり方についてはしっかりと私ども全体的な中で県及び両市との間で私どもの主張を明確にしていきたいというふうに考えておりますので、ぜひこの点御理解並びに御協力をお願いを申し上げます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 協議期間中であります、そして本市の思いといいますか、主張はしっかり伝えていただいて、この福武線が真に市民のためになるよう、また大きな負担にならないよう、こういった両にらみでしっかり汗をかいていただきたい、次につながる汗にしていただきたいなというふうに思います。 続きまして、国体開催についてということで質問をさせていただきます。 9月1日の議会初日に国体応援ポロシャツといいますか、この議場にいる全員が着用をいたしました。よくお似合いの方もいれば、私を含めてそれなりという感じの方もいたように思うわけでありますが、機会があればまたどこかの場面でポロシャツも着用していきたいというふうにも思うところです。来年50年ぶりに福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会が開催をされます。ついこの前までは開催まではまだ先の話だなと思っていたところがあるわけでありますけれども、今数えてみますときょうであと387日となり、いよいよあと一年少しのところに迫ってきたなという感じがいたします。この国体大会に向けて、これまで市実行委員会でもいろいろな内容や企画等についていろんなさまざまな方々の意見を聞き話し合いを重ね計画を立て実施をしてきたと思います。しかしながら、まだまだ市民の中にはその周知や認知が低いようにも見える部分あるわけであります。その点も踏まえ、これまでの実行委員会の主な取り組みや今年度の計画についてお聞きをいたしたいと思います。 さまざま内容について現在進めてきたというところでございますが、今年度は3回のプレ大会を実施するとなっております。7月にはソフトテニス、そして今月9月には女子ソフトボール、12月にはフェンシング大会があるというふうに計画をいたしているというところです。いよいよ来年度に向けて、実際に動き出す段階に入ってきたなというふうに感じるところでございます。ということでございますので、今年度の計画等についてまず教えていただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) 福井しあわせ元気国体、そして福井しあわせ元気大会越前市実行委員会におきましては平成27年5月の設立以来、本当にこれまで総務・企画、競技・医療衛生、宿泊・歓迎、そして輸送・施設整備の4つの専門委員会を設置する中、今ほども御紹介ありました広報や動員の配置、また競技の運営、花いっぱい運動やボランティア活動といった市民運動、それと駐車場あるいは会場の設営など大会の成功に向けまして具体的な事案について協議のほうを行っていただいてきているところでございます。本年度におきましては、今ほども御紹介ありましたけれども、国体運営のリハーサルとなりますプレ大会が開催されます。先般7月28日から30日にかけましては、男子第62回、女子第61回の全日本実業団ソフトテニス選手権大会が武生中央公園の庭球場において開催をされたところでございます。また、御紹介ありましたが、引き続いて今月、来週末になりますが16日、17日には武生東運動公園ソフトボール場におきまして第69回全日本総合女子ソフトボール選手権大会が、そして12月になりまして15日から17日には越前市AW-Iスポーツアリーナ、先般オープンいたしました新総合体育館のほうで第70回の全日本フェンシング選手権大会の団体戦が開催をされることとなっております。今後はこれらプレ大会での経験あるいはそういった中で見つかった課題等踏まえて来年度の本大会に向けて生かしていくという考えでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) いよいよその3回のプレ大会が開催されるということで、多くの市民の方にも携わっていただきたい、またレベルの高い、そういった競技に触れていただきたいというようなことでございますが、既に7月に1回目のプレ大会、ソフトテニス大会が実施されたということでありますけれども、その大会の開催状況等取り組みの様子などについて、また参加人数や市民のかかわりなど教えていただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) 来年秋の国体に向けまして本市では最初のプレ大会として開催いたしました先ほどのソフトテニス選手権大会におきましては、国体規模の全国大会ということでありまして、選手、監督が146チームで延べ約1,700人、競技役員の方が延べ約200人、中高校生の競技補助員が延べ約80人、それと交通指導員とか防犯隊、またボランティアの方が延べ約60人、さらに観客の皆さん方が延べ約2,300人と本当に多くの方が御来場されました。トップレベルのプレーに対しまして出場選手のチーム関係者や応援団、県内外の競技愛好者、市内の中学、高校等の部活動の生徒たちなどが本当に熱い声援や拍手のほうを送っていただいたところでございます。会場には子供たちが作成したのぼり旗などが飾られるとともに、受付や飲み物の提供に従事いたしましたボランティアや競技の補助に活躍した中高校生などの協力を得まして成功裏に開催をされたというふうに考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 今ほど、いろいろな人数を教えていただきました。本当に国体のときと同じぐらいの選手の方や役員、観客の方も来られるということであります。プレ大会の開催の話をお伺いいたしますと、いよいよ国体が近づいてきたなという実感も伝わってくるわけであります。今月のソフトボール大会も間近に迫ってきております。12月のフェンシング大会は、新しい体育館での開催ということになるわけであります。それで、今の7月のソフトテニスのこのプレ大会、実際に開催をしてこれはうまくいったなとか、これはこのようにしたほうがいいなとかといういろいろな課題等も見えてきたのではないかなと思いますが、この課題を次のプレ大会や来年の国体開催にもぜひ生かしていただければなというふうに考えるところです。 次に、もう一つ障害者スポーツ大会についてお伺いをいたします。 来年の国体の後に、全国障害者スポーツ大会、いわゆる福井しあわせ元気大会が開催をされます。しかしながら、国体と比べるとなかなか知られていないというような感じがするわけでありますけれども、実際どのような大会なのか、特に越前市で開催する大会の内容等について詳しく教えていただきたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) お尋ねの全国障害者スポーツ大会、いわゆる福井しあわせ元気大会につきましては障害のある選手が競技等を通じスポーツの楽しさを体験するとともに、国民の障害に対する理解を深め障害者の社会参加の推進に寄与することを目的として開催されるものでございまして、来年10月13日から15日までの3日間の日程で正式競技とオープン競技合わせまして計16の競技が県内各地で開催される模様でございます。本市におきましては、武生東運動公園におきましてソフトボール競技が開催をされます。福井しあわせ元気大会は県が主体となって大会の企画並びに運営を行うものでありまして、ボランティアについても県において現在募集のほう行っております。本市といたしましても、今後も県と緊密な連携を図りながら市民の協働と参画によりまして多くの御来場者のもと盛大に開催される大会となるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 障害者スポーツ大会ということで、私もこの参加される選手お一人お一人の生き抜く力というものが感じられる熱戦がぜひ期待をいたしたいなというふうに思います。 次に、今ほども話がございました市民ボランティアについてということでお伺いをいたします。 国体は大変大きなイベントでありますので、多くの人の力が必要になるのではないかというふうに思います。特に多くの市民ボランティアが必要だと言えます。市実行委員会でも市民ボランティアを募集していると思うわけでありますけれども、市民の方々にお願いするボランティアの役割や活動内容、また目標とする人数や現在までの募集状況はどうなっているのか、お伺いをいたしたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) ボランティアの活動内容といたしましては、競技会の会場などでの運営また参加する選手のお迎え、サポート等でございます。具体的には、駅や会場での来場者の受け付け、会場案内や観客の誘導、選手や関係者への飲み物また弁当などの配布、会場及び周辺の花の管理や清掃などでございます。ボランティアの方には競技会役員の補助員としての役割を担っていただきたく、昨年11月から400人を目標に現在も募集のほうを行っているところでございます。8月末現在でございますが、子供からシニア世代の方まで計259人の御応募をいただいております。今後も、世代等問わず国体の開催直前まで広く募集のほう呼びかけてまいりたいと考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 多くの市民の方が進んで協力をしていただいているということは大変喜ばしいというか、うれしいなと感じます。しかしながら、まだ目標人数に足らないということでありますので、しっかりとしたそういう取り組みも御協力をいただけるよう働きかけをお願いをいたしたいなというふうに思います。 それで、国体に向けた市民の意識の高揚についてということで、これもボランティアの参画ということでも少しつながる点あるかと思いますが、このしあわせ元気大会、元気国体という愛称にも込められているように、福井国体と障害者スポーツ大会は市民の皆さんの心と元気が集まって全国からお越しになる方々を温かくもてなし、越前市の魅力を全国に発信していくというものだと考えております。 ただ、50年前の国体とは時代や状況が変わっており、全てが当時の同様とまではなかなか難しいとは感じますが、多くの市民が思いを1つにしてお一人お一人が参加し携われる国体を目指していくことは大変重要だと考えるところでございます。 市では国体での市民運動やおもてなしの連携を図っていくということですが、これはどのような形で市民が参加するものなのか、その取り組みなどについてお尋ねをいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) 福井国体での市民運動やおもてなしにつきましては、本市の実行委員会におきまして市民運動推進アクションプランを策定しております。このプランではボランティアの募集や各会場での料理の振る舞い、それと先ほど議員のほうからも御紹介ありました今議会初日に私どもも含めて着用いたしました国体応援ユニホームの着用を初め歓迎のための会場や会場周辺での手づくりの応援旗や花飾り、小・中学生の観戦や地域での花いっぱい運動などを計画しております。既に手づくりの応援旗や花飾り、また地域でのボランティアや花いっぱい運動などの活動はこの7月に行われましたソフトテニスのプレ大会でも取り組んでいただいたところでございます。また、小・中学校では国体ダンスを授業に取り入れていただき、子供たちの機運の醸成にも努めていただいております。さらに、自治振興会や各種団体におきましては地元食材を使った料理の振る舞いやクリーンアップ運動、手づくり応援旗の作成など来年度に向けまして準備のほう進めていただいているところでございます。今後もより多くの市民の皆様方に国体に携わっていただけるよう、我々といたしまして広く呼びかけてまいりたいと考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) ぜひとも一人でも多くの市民の方がさまざまな形で国体に携わっていただけるよう、積極的な一層の取り組みをお願いをいたしたいと思います。 次に、国体を開催を契機としたスポーツ推進等健康推進ということについてお伺いいたします。 国体開催基準にも掲げてありますように、国体は国民のスポーツの振興と健康増進と体力向上、スポーツ振興を目指しているものであります。国体が決して一過性のもので終わるのではなく、国体開催を契機として国体後も引き続き競技力向上を図り市民がスポーツに親しむことや健康づくりを進めていくことは非常に大切であると考えるところです。スポーツ推進と健康増進について国体後どのようにつなげていくのか、その取り組みや計画についてお考えをお聞きいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 西野教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(西野茂生君) 国体開催を契機としたスポーツの推進等につきましては、これまで次世代の育成を図ってきた成果としてスポーツにかかわってきた子供たちが国体の舞台でする一流のアスリートのプレー競技を観る、支える、それぞれの形で夢を実現してくれることを期待しております。今後も来年に迫りました国体開催を契機に、する、観る、支える、それぞれの形でスポーツにかかわる市民がさらにふえ、競技力の向上や健康増進が図られるよう継続した取り組みを図ってまいります。 ○副議長(三田村輝士君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 健康意識の向上につきましては、福井県が福井国体を契機に県全体で健康づくり視点から盛り上げようと全県下で健康づくり応援事業を推進しています。本市におきましても、県と連携して食生活改善推進員や運動普及推進員、たけふ歩こう会の皆様にわがまち健康推進員に登録していただき健康づくりを盛り上げていただいているところでございます。ほかにも17市町を結ぶ徒歩大会などにも協力し、市民の健康意識の向上を図っているところでございます。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) いろいろな取り組み等を計画されているということであります。ぜひともその計画が実現できますことをお願いをいたしたいなというふうに思います。 次に、国体の波及効果等についてお伺いをいたします。 市民や各種団体の皆さんが一丸となってかかわりながら開催されるべきであるものでありますが、同様に国体を開催することによる効果も地元への経済効果として波及する必要があるというふうに考えます。 お尋ねをいたします。 国体の運営には競技のための備品や用具を初め看板や弁当などといった多くの物品などが必要だとお聞きをいたしますが、それらの物品等の調達については地元への発注が可能であるのか、またどのようなその点についてのお考えをお持ちなのか、お聞きをいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 鎌谷総務部長。 ◎総務部長(鎌谷武美君) 福井国体に向けた準備運営に関する物品の発注あるいは委託につきましては、実行委員会が担うこととなりますが、実行委員会におきましては市民の元気と力を結集し一体となって国体成功を目指していくといった理念のもと契約事務取扱方針におきまして市内業者への優先調達を図ることを規定をしております。この指針に基づきまして、先般7月に開催されましたソフトテニス競技プレ大会におきましても大会運営用の各種物品や弁当、また今ほどありました看板などにつきまして市内の業者のほうから調達をしたところでございます。今後も市内業者への優先発注を私どもしっかりと念頭に置きながら、福井国体への準備のほう進めてまいります。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 50年ぶりの国体ということで、市民の中にもさまざま大きな期待を寄せている方もいらっしゃいます。とりわけいろんな物品や用具等の地元発注もぜひお願いをいたしたいなというふうに思います。 次に、本市の観光事業等のPR活動ということでお伺いいたします。 プレ大会や国体には多くの選手や監督、役員などの関係者のほか観覧される方々も含め県内外から多くの方が本市を訪れていただけるものと思っております。これは本市をPRする絶好の機会だと考えておりますが、市として国体を契機とした観光事業等のPR活動についてどのように考えているのか、お聞きをいたします。 ○副議長(三田村輝士君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) プレ国体、福井国体は本市の知名度アップの好機と捉えております。観光振興にも、積極的に取り組みたいと考えております。先般行われましたソフトテニスのプレ大会では、本市の観光パンフレットを選手や関係者、観客の皆様などに配布をいたしました。また、今後今月に開催されるソフトボール、また12月に開催されるフェンシングのプレ大会においても同様の取り組みにより本市の観光PRを行ってまいります。本市の特徴である物づくり、特に3つの伝統産業が集積していることを活用しまして本物の芸術に触れ実際に物づくりを体験していただくなど産業観光の振興を軸に進めてまいりたいと考えております。また、来年の国体開催時期と菊人形の時期、来年度時期につきましては今後開催される実行委員会で決定されることになりますが、時期が重なるということが想定されます。菊人形会場への誘客を積極的に行うとともに、かこさとしふるさと絵本館らくやちひろの生まれた家記念館などと連携し町なか回遊に結びつけていきたいと考えております。 ○副議長(三田村輝士君) 川崎悟司君。 ◆(川崎悟司君) 本市での観光ということ、訪れる方々にもう一度越前市へ来ていただくというような視点でしっかりとした取り組みもお願いをいたしたいなというふうに思います。 最後に、市長にお聞きをいたしたいと思います。 現在の取り組みについて、市実行委員会を中心に進められてきております。しかしながら、まだまだ市民への広がりという点では少しばかり弱いのではないかというふうな感じも持ちます。来年の国体での本市での若い力の躍動を期待しますし、選手としての躍動も期待しますし、2020年東京オリンピックにおいても本市出身の選手の活躍といったものも夢見るわけであります。選手の育成や市民の国体に向けての意識の向上など、市長として現時点での見解をお聞きをいたしたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) まず、選手の育成という観点からは、先日もフェンシングの見延選手が市のほうに提案をいただいてフェンシングのナショナルチームの合宿が新しい体育館の完成記念イベントとして行われました。そのときには、ジュニアの指導ということも行っていただいたところでありまして、また12月15日から全日本選手権プレ大会として開かれますが、この折にも何がしかの市民に対するアピールの場をフェンシング協会としても検討したいというふうな御提案もいただいておりまして、来年の国体に向け、また特に来年の国体には佐藤選手も復帰して出場をしてもらえるというふうに期待をしておりますので、大いにこういった取り組みを強化をしたいなと思っております。先般市の重要要望を知事初め各部局長の皆さんに御提出して、いろいろと市の要望をお話しする際にも東村教育長に引き続きフェンシングの指導者を今後とも養成をしながら越前市の高校に配置をしていただけるようなお願いもさせていただきました。今一つのフェンシングということでお話をしましたけれども、これは各競技団体とも連携をしながらこういった取り組みをさらに裾野を広げたいというふうに思っておりまして、特にこういう取り組みとあわせて17小学校にも来年の国体に向けた各県の応援なども要請しておりますので、幅広く取り組みの強化を図りたいと思います。 ○副議長(三田村輝士君) 以上で川崎悟司君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時45分といたします。        休憩 午後2時16分        再開 午後2時44分 ○議長(前田一博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位5番、加藤吉則君。 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 日本共産党議員団の加藤でございます。よろしくお願いいたします。 きのう、きょうもちょっと涼しい風が吹き雨模様であります。田んぼをしている者にとっては、今コシヒカリがだんだんちょっと雨とともに腰が折れてくるのがちょっと気がかりなところでございます。そういうことも……(「腰折れたらあかんぞ。」と呼ぶ者あり)はい、頑張ります。そういうことはまたちょっと別にして、今回の一般質問集中して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 ことしの梅雨がまだ明けきらない7月の初旬ですが、福岡県と大分県を中心に発生した九州北部の豪雨は改めてその威力のすさまじさを私たちに見せつけています。24時間の雨量は福岡県の朝倉市で545.5ミリ、普通の人の膝上ぐらいまでとなり観測史上1位を更新いたしました。河川の氾濫も深刻で、一部地区の孤立が起き多くの公共施設も被害を受けました。昨年12月に、市の公共施設等総合管理計画案について説明を受けました。本計画は人口減少及び少子・高齢化社会による公共施設への住民ニーズの変化、公共施設等の老朽化による維持改修、更新費用の増大が予想されることから今後の公共施設等の管理について基本的な方針をまとめたものとのことです。建築系施設と都市基盤施設に大別されています。その中で今回は自然災害に絡んでくる道路とか河川、そして公園、橋梁等の都市基盤施設について現状や課題を幾つか見ていきたいと思います。 それに先立ちまして、7月下旬市防災士の会の研修として武生高校生による研究発表を聞く機会がありました。そこでは高専の先生の研究をベースに鯖江断層の南の端を発見し、これまで地震空白地域となっていた鯖江、武生地方の研究に新たな一石を投じるものとなりました。研究の結果として、鯖江断層の南端は畑町の日野山付近だと考えられる、地震の空白域と一致して断層は南北に約20キロと推定される、マグニチュードの最低値は6.4と具体的な数値の発表もありました。考察もあって、理路整然とした内容で大変興味深いものでありました。ここにも示されましたように、近い将来断層が動き震度6強の大地震が発生すると日野川氾濫の危険性があるとのことです。そういう事態になれば、堤防の両側にかかる橋についても連動した被害が出ることが当然視されてきます。日野川に限らず市内には一級河川の吉野瀬川、浅水川、鞍谷川、服部川なども決して無関係ではいられません。 そこで、市が管理する市内の道路にかかる橋梁の現状について、まずお尋ねいたします。 市内には、現在635もの多くの橋があると聞いております。これら市内にかかっている橋の建設年別の整備状況の概要を簡潔にお答えください。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 市道にかかっている橋梁の建設年度別整備状況につきましては、建設後30年未満の橋梁が55橋、30年以上40年未満の橋梁が75橋、40年以上50年未満の橋梁が94橋、50年以上60年未満の橋梁が89橋、60年以上の橋が20橋あり、建設年数が不明な橋梁が302橋で合計635橋となっております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 今お示しいただきましたように、非常にたくさんの橋がかかっています。中でも一番古い橋は、1953年の建設で私の年上になります。64年も経過というふうになっております。それから、建設後半世紀、50年以上経過している橋も109ということであります。非常にたくさんあるかなというふうに、新たに認識をいたしました。そもそも公共施設等の老朽化による維持更新が声高になった背景として、5年前の12月に起きた中央自動車道の山梨県の笹子トンネルの天井板落下事故がきっかけであります。皆さんも御記憶にあると思います。 そこで、この間政務活動費を使って大阪で開かれました地方議員研修会に参加をいたしました。そこでは、人口減少時代の中で公共施設のあり方がテーマでした。学んだことは行け行けどんどんの時代から長年経過した今日、長寿命化にシフトされてきている、長寿命化は予防型として損傷が軽微で早期段階に予防的修繕を実施する、いわば私たちの健康管理と一緒だ、また地元中小企業にとってはこのことで設備に対する維持管理力の向上が図られる、さらに行政の役割としては長く使っていく方策をとっていくべきであるとのことでした。一般的に、橋梁の法定耐用年数は60年だそうです。人間で言う還暦に当たります。もちろんいきなり更新とか補修工事というわけにはいきません。全国では平成26年から道路法に基づいて橋梁の点検がもう既に始まっています。 そこで、当市越前市における橋梁点検のこれまでの実績はいかがでしょうか。また、その点検された判定結果もお尋ねしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 道路法に基づく橋梁点検を平成26年度より実施しており、平成26年度は349橋、平成27年度は59橋、平成28年度は53橋の点検を実施いたしました。また、点検結果でありますが判定区分は4段階あり、今後補修等が必要な区分3の早期措置段階である橋梁が68橋あり、通行どめ等が必要な区分4の緊急措置段階である橋梁はありませんでした。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) ということで、今点検の判定も4段階あって、そのうちちょっと一番急を要するのが判定4ということですが、これはなかったということで、ある意味ではほっとしております。 ただ、全面的に安心じゃなくて、いわゆる判定3で今お答えいただいたように早期措置段階のものが68あるということで、これはちょっと計画的にやっていかなくてはならない、そういう課題かなというふうにも思います。それで、実は先々月ですが、ちょうど自宅前の県道のところに10メーターほどの長さの橋がかかっているわけですが、ある業者がちょうどこの橋梁の点検にやってきました。何かちょっと変わった車でしたので、私もちょっと近寄っていって何しているんかなということで見てみたら、いや、今橋の点検をさせてもらっているんですというふうなことでありました。 ただ、その橋はちょっと橋の横というか、水路とかいろんなちょっと附属物がついておりまして、そのアームが特殊な車からアームがずっと下のほうへ行ったんですがなかなかその設置がうまくいかないということで、改めて後日今度はもう川底から川のところからもう脚立を立ててやっていくというふうなことでありました。ドローンの活用なんかされないんですかとお聞きしましたんですが、ドローンではだめで、やはり肉眼、目とそれからハンマーでたたいてのそういうふうなことをやらないとだめというふうなことを一応お聞きいたしました。 ちなみにこういう点検結果を踏まえて、今後の橋梁の補修工事の予定等はどのようになっていますでしょうか。そして、その工事の着工順位はどのように決めていますか、お尋ねいたします。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 平成29年度の工事予定は中津山町の棚田橋、上太田町の菅道橋、岩本町の河原橋など6橋でございます。それと、着工の優先順位でございますが、優先順位につきましては道路法に基づく点検結果をもとに緊急輸送路や除雪の1次路線、2次路線など重要度や交通量、周囲の施設状況などを考慮しながら決定していきたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) ありがとうございます。私もちょっと気になって、県の丹南土木事務所に担当課にお聞きいたしました。一般的に今の橋の状態というか、今の橋は構造や景観の長さが決まっていて流れる量などで計算されているとのことです。 ただ、昔の橋は守っていないのが多いということを聞きました。その優先順位については、今ほどお答えありますように幹線道路など利活頻度が高いものということで言われていましたが、ただ私思いますのに利用頻度が低くても老朽化した橋は早急に点検補修を施さなければならないのではないかなというふうに考えます。 総じて、この長寿命化の課題の一つなんですが、こう私は考えます。やはり道とか橋は地元住民の方々の日常生活にとってみるとそれら抜きでは考えられない必需施設になります。であるならば、今進めている点検結果が大変地元の方にとっても気になるところです。果たしていつも通っている近くの橋は大丈夫なのかなと、大きな地震や洪水によって崩落したりいろんな損傷がしないのかなどの疑問が出てきます。したがって、住民のこれらの思いにしっかり応えるように点検結果の報告でありますとか特に急いで修繕を要する橋の情報等の公開や対象地域、特にそこに学校があってその通学路に指定されている場所であるならば学校等への連絡とフォローを十分にしていく必要があると考えます。この点について、いかがお考えでしょうか。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 点検結果等の公表につきましては、国土交通省のホームページにて公表されております。市ホームページにおいて国土交通省のホームページへリンクを張り、対象橋梁名等の情報を得やすいよう利便性の向上を図っております。また、点検結果で緊急措置段階と診断された場合には、道路管理者にて通行どめ等必要な措置を行うとともに、地区区長や各学校等へ連絡を行い児童・生徒に対し注意喚起を徹底し安全確保に努めてまいります。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) ぜひそういう形でいろいろと緊急にというか、事実をきちっと伝え、そしてまたその対応対策ということでお伝えいただきたいなというふうに思います。切に要望いたします。 次にですが、この公共施設等の老朽化による維持改修更新が必要とされることが十分に理解できます。でも、肝心なのは一体その費用確保は大丈夫なのかという部分かなというふうに考えます。公共施設等の維持補修、改修、更新のための財源は公共施設全体で見ると膨大な額が必要とされています。これまでに説明を受けました市公共施設等総合管理計画案の中で、こちらに今グラフも御用意をさせていただきました。この計画の中で建築系施設では現状の保有料のまま改修、更新を行った場合、今後40年間で1,200億円余り必要になり直近5年間の年平均投資的経費17.8億円の約1.7倍の費用が必要になる、毎年12億円余り不足の見通しとのことでした。また、都市基盤施設のほうでは、本市が所有する市道を均等に15年間で舗装更新していく場合は今後40年間で700億円余り、年平均17.6億円かかる計算になり毎年約9億円不足することになるとのことです。さらに、本市が所有する橋梁を築後60年間で更新していく場合の今後40年間にかかる費用推計で130億円余り、年平均3.3億円かかる推計になり、毎年約3億円不足するとのことです。これらのことからも公共施設等の維持補修、改修、更新のために今後年平均で50億円余り必要で、この額は平成29年度のことしの一般会計当初予算367億円の約14%にもなります。また、不足する額は毎年合計24億円余りにもなり、大変な額になってきます。これだけ見ていきますと、非常に誰でもやっぱり心配が先に立ってきます。 そこで、市内にある公共施設等の維持補修、改修、更新のための財源確保についてお尋ねをいたします。 国の補助事業としては55%、市負担は45%とお聞きいたしました。この必要関連経費の確保に向けて、具体的にはどのような方策をお考えでしょうか。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) ただいま議員の御紹介ありました多額の費用が推計されるといったようなことにつきましては、この計画の中では現存する施設を全て保有するといったことを前提に一般的な形で更新していく場合を指しているものでありまして、この公共施設等総合管理計画の中ではこのような多額の費用が必要となることがないように施設の更新等に関する基本的方針を示しまして公共施設の最適な施設保有量、配置の実現を目指すという計画でございます。つまりまずは、減築、集約、複合、廃止などあらゆる方法を比較検討し実施し、さらには予防保全型管理、これを実施することで維持管理費の縮減あるいは長寿命化の推進を図りまして維持管理費をこれを抑制するということなど将来の財政負担を軽減していくということとしております。また、国におきましてはこの公共施設等総合管理計画を策定してこの計画に基づいて実施される事業につきましては交付税の措置のある起債を創設するなど財政措置も行っています。したがいまして、財源につきましては補助事業を活用できるものにつきましては補助も国の補助金を活用しますし、補助金以外の財源につきましては交付税のある起債と基金を活用していきたいというふうに考えております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 今、細かにお答えをいただきました。 ただ、一方で半世紀に一度の大プロジェクトとして現在も進行しておりますが、この間も完成しました体育館30億円、それから新庁舎建設が両方で約80億円、中央公園の整備で約16億円、そのほか北陸新幹線の南越駅の周辺整備、さらに南越前町での新しいごみ焼却施設の建設費約八十数億円など、いろんなあちらこちらでの数億円から数十億円単位の巨大なプロジェクトがこの10年内に集中をしております。そこにもってきて、今回のこのこれからの各種公共施設等総合管理の事業ということになってきて、財政的にも非常に逼迫をしてくるような現状が見受けられます。要は一般の方にとってみれば、今の市の財政でこれもつんかなというところが率直な御意見ではないのかな、そういうお声をよく私たちも耳にいたします。この点について、いま一度その財政担当課のやりくり方法をわかりやすくお答えいただきたいと思います。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 今御紹介ありました大規模事業のうち、新庁舎、武生中央公園、武生中央公園総合体育館につきましては既に老朽化等によりまして改築とか改修が必要な施設でございまして、こういった事業につきましては公共施設等総合管理計画に沿って実施している事業でございます。例えば本庁舎、今立総合支所を含みます複合施設の建設に際しましては、それぞれの周辺施設の見直しも行うことによりまして、両施設の延べ床面積は現行の庁舎関連施設面積の約4割が削減されるといったようなことになります。また、財源についてですが、新庁舎の建設につきましては起債充当率も高く交付税措置も高い合併特例債を活用しておりますし、あわせましてこれまで計画的に積み立てた庁舎建設基金を活用することで一般財源の抑制に努めているところであります。また、武生中央公園とか体育館、北陸新幹線の南越駅周辺整備につきましては国庫補助金とか交付税のある起債を活用するほか半世紀に一度のまちづくり推進等に当たり積み立てました社会基盤整備基金を活用して計画的に事業を進めているところでございます。その他の施設の維持管理といったことにつきましても公共施設等総合管理計画に基づきまして先ほど申し上げました施設保有料の削減とか予防保全型管理による維持補修費の削減を図りましてこの計画に基づいて実施される事業に対する国の財政措置を活用してまいります。またあわせまして、廃止した施設とか施設跡地につきましては売却または有効活用を検討するなど、こういった方面での財源確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 事細かにありがとうございます。 ただ、一般的な意見としてはそういうふうな不安の声が多々聞かれますので、そういうお声に対してやはり自分たちも説明責任というか、わかる範囲ではちゃんとお答えする必要があるかなと思うんですが、市当局としましてもいろんな場所は捉えてそういう説明もしていただけたらなというふうに思っております。 次に参ります。 今度は防災の視点も踏まえた上で、この橋梁等についてクローズアップしていきたいと思います。 さきの九州の北部の豪雨災害について、7月放映のNHK番組の中で被害を拡大させた要因として山から押し流されてきた流木の問題を取り上げていました。被災地に押し寄せた流木は福岡県だけで少なくとも20万トン、いわゆる50メートルプールで144杯分にもなるそうですが、推定されています。この大量の流木が橋脚とか欄干にひっかかり流れをせきとめたために、川の泥水は逃げ場を探して従来の河川以外の土地や道路などへ変わっていったといいます。ちなみに、市内を流れる河川にかけられ橋脚のある橋はどれくらいあるのでしょうか。九州北部豪雨災害にあったような橋脚などに流木がひっかかったり流れが変わったり、その要因による被害の事例をこれまでになかったのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 市内の河川にかけられている橋脚がある橋梁数は国管理の橋梁が1橋、県管理の橋梁が14橋です。また、市が管理する長さ15メーター以上の橋梁につきましては28橋となっております。また、河川の越水被害の件ですけれども、河川の越水被害の原因は異常降雨による増水や蛇行した河川線形等さまざまな要因が考えられます。市内においては、橋脚に流木がひっかかったことが直接的な要因となった被害は確認されておりません。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) NHKのNEWSWEBによれば、流木による被害を少しでも防ぐため九州大学のある教授が開発した手法があります。既に多くの自治体が持っている森林や橋のデータに地形図にある斜面の角度などの情報を入力して、簡単にリスクを計算できるということです。今後全国の自治体がこの手法を使って危険な橋を見つけ出すとともに、優先順位をつけて改修工事などを進めることが重要だといいます。思うんですけれども、一度この手法を用いて市内の代表的な地点で流木災害のリスクの評価を計算しリスクを調査確認してはいかがかなというふうに考えます。新たな事実が発見されるかもしれません。また、改修工事の際の優先づけも可能になるのではないでしょうか。御所見を伺います。 ○議長(前田一博君) 芹川建設部長。 ◎建設部長(芹川進君) 九州大学の矢野教授に問い合わせたところ、流木被害の評価につきましては流域全体における全橋梁の情報、樹木情報、地形情報など莫大な情報の収集と多額の費用が見込まれ全国的にも採用事例はない状況であるとお聞きしております。しかしながら、今後もそれらの情報は収集するなど研究してまいりたいと思います。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 直接のお問い合わせ、ありがとうございます。私のほうは、県の丹南土木事務所河川砂防課にちょっとお話を聞いてきました。このリスクを割り出すには、その県のほうでもかなりの期間とコストがかかりそうだということであります。現在場合によっては、スリット設置などで堰堤ほかの地点の流木想定はしているということであります。 ただ、流域全体まではちょっと至っていないというふうなことでありました。しかしながら、この間の九州北部の豪雨、そして流木によるああいうふうな大惨状を見てみますと、これは他人事ではないんじゃないかと、いつも何か大災害が起こった場合には、いや、そんなんは想定してませんでしたとか、いや、そんな親もおじいちゃんもそんな誰も何十年来遭ったこともないような被害でしたとか、そういうふうなことがよくニュースで聞かれますが、それはこれからの時代はちょっと横に置いとかざるを得ないのではないかなというふうに思っております。ですので、常にいろんな情報とかいろんな場合を想定しながらも備えをしていくことが非常に大切ではないかなというふうに考えます。また、ぜひともいろいろと研究、御検討いただきたいというふうに考えます。 また、豪雨災害、土砂崩れ等の発生時に各町内などで設営される一次避難所の問題を取り上げていきたいと思います。 以前の定例会の一般質問でも集会所、公民館等の耐震化について取り上げさせていただきました、現在市内では、447カ所の一次避難所があります。 ただ、先ほどからの集中豪雨による被災状況などを考えていきますと、果たして今あるそれらの避難施設は本当に大丈夫なのだろうかと考えてしまうようなケースもあるように思います。災害の種類と進行状況によって、とるべき避難行動は変化を求められています。道路の冠水や橋桁などの落下など、避難経路途上の障害が発生することも当然考えられてきます。 そこで、市内の一次避難所の設定につきまして安全面で不十分な点とか、あるいは立地場所そのものの安全性など問題はないのでしょうか。災害の種類によって少しでも不適切な不適合面が考えられるならば、ぜひとも地元町内と再協議し再設定していただきたいと思います。御所見をお伺いいたします。 ○議長(前田一博君) 刀禰危機管理幹。 ◎危機管理幹(刀禰孝則君) 市内の一次避難場所につきましては、町内が避難する場所、場合の安否確認などを行うための一時的な集合場所として町内の公園でありますとか駐車場、町内会館などを各町内のほうで選定をし市に報告していただいているということでございます。市では報告された一次避難場所について災害種別に応じて適正かどうかを判定をし、危険と判断した場合は変更をお願いしているというところでございます。それと、少しでも不適合がある場合ということでございますが、町内がそういった形で指定をする一次避難場所については場所の変更でありますとか、追加等があった場合は市に報告いただくという対応になりますが、その上で災害リスクの有無などを確認をしまして土砂災害特別警報の区域ですね、警戒区域、レッドゾーンなどの危険な区域に一次避難場所を指定をしているというふうな場合については変更をお願いするということをお願いしております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) わかりました。地元から市への報告だけではなくて、市の専門の方とかわかる方が見られて、あっ、ここちょっとやっぱ検討しないといけないのではないかって、もしそういうふうな場所があるのであれば発見されたときにはぜひ指導というか、いろんな助言を行って協議しながら、また適切にその安全な場所を移動することなんかも検討していただきたいなというふうに思います。 次に、議員の皆さんちょっとこの資料をごめんなさい、入れてありません。 次に、ハザードマップの活用についてであります。 豪雨災害用に活用される、このハザードマップについて今ここでありますのは市の洪水ハザードマップ市洪水避難地図ということであります。ちょっと何というか、印刷が薄い部分もあるんですが、これは平成25年3月に一部修正されたものであります。今理事者の方も、大体ここの青い数字がこれ日野川でございます。そして、ここが村国山になります。この黄色い部分が、浸水した場合の想定で50センチ未満の浸水地域というふうになっております。日野川両岸東西地域も、このように黄色の浸水想定区域になっています。 ただ、ちょっと対処したいのは市の一次避難場所一覧、これはことしの平成29年5月現在でのものでありますが、こちらの情報との相違点が見られます。一般市民の方が見た場合には、混同してしまいかねません。特に安全に関する公開の情報は、最新の統一した正しいものを提供することが第一に求められると思います。市洪水ハザードマップ、市洪水避難地図の平成25年3月一部修正版、これの改定と情報統一などについていかがお考えでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(前田一博君) 刀禰危機管理幹。 ◎危機管理幹(刀禰孝則君) 御質問の市の洪水ハザードマップにつきましては、平成25年3月時点での情報により策定したものでございます。その後の一次避難場所の変更については、反映をされていないという状況でございます。しかしながら、平成26年度からは各町内におきまして市洪水ハザードマップに基づいた町内単位の防災マップ避難マニュアルを作成をいただいておりまして、一次避難場所等に変更があればそちらのほうを随時修正するとともに、市にも提出をいただいているという状況でございます。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) 地元のほうでも自主的にそういうふうないろんな防災マップづくりであるとか避難マニュアルづくりがあちらこちらで進んでいることは、私たちの町内地元でも承知しております。 ただ、こういう印刷物なり、あるいは市のホームページ等でもいろんな情報が関連情報があふれております。どれが一番信頼できるのかという、その判断はなかなか、じゃ、見た方が判断してくださいというわけにはいかないと思います。そういった意味では、発信源であるところとしてはぜひそういう統一性というか、より新しく正しいもの、それで古くなったものはある意味ではもうこれ5年ぐらい経過してますので、これのさらに改訂版なりを作成してもいいのではないかなというふうにも考えます。市のホームページにおいては、洪水ハザードマップは市民の方に自分の住む地域の水害に対する危険度を認識していただき、災害時にスムーズに避難行動できるようなソフト対策の一つ、また広域避難場所初め町内指定の一次避難場所を全て掲載、水害時に迅速に避難ができる体制づくりや家庭を初め地域や学校などで防災意識を高めることも目的として作成云々と記載されております。まさに住民の命を守るための重要な働きをする、そういう命の守るためのそういう貴重な資料ではないかなというふうに思います。ですから、なおさらのこと正確さや類似情報の統一性、こういうなものが求められるのではないかなというふうに思います。 そこで、要は先ほどのお答えもありますように地域住民の皆さんが当事者の意識を持ってよりよい避難のあり方を考え出していくことが求められているんだなというふうに思います。市内の各町内において、先ほどありました防災マップづくり、避難マニュアルの作成はほぼ九十数%、100%近くに達しているというふうに以前お聞きをしております。今後はさらに、それらの実効性を高めるためのこういうハザードマップも活用したふだんからの訓練、これも大事ではないかな、それらを通して磨き上げていく、そういうことがこれから本当に大事になってくると思います。そういった意味での情報の何ていうか、更新であったり大事な情報の提供であったりという紛らわしくないものということをぜひまた市のほうでもお考えいただけたらなというふうに思います。 さきの九州北部豪雨に関連してですが、その九州大学の先生のほうでは国や自治体の対策に加えて川沿いの地域の住民が古い橋や崩れやすい斜面などがないかを事前に確認し防災マップに書き込むなど流木災害の備えを進めることも大切だというふうに指摘しています。これに関連して、関係する市内の各地域、町内の作成した防災マップの再点検、修正なども必要かと思います。古い橋であるとか崩れやすい斜面などを防災マップに書き込むというふうな指導をぜひ強めていただきたいと思います。御所見をお伺いいたします。 ○議長(前田一博君) 刀禰危機管理幹。 ◎危機管理幹(刀禰孝則君) 現在国及び県のほうでは、国、県が管理をいたします河川につきまして近年の大規模な被害状況に応じた浸水想定区域の見直しを行っているところでございます。その一環といたしまして、今後市内の国、県が管理をします河川につきましても順次見直しのほうが予定されております。それらのことから、その見直しが完了した後に新たな浸水想定区域による市洪水ハザードマップを作成していきたいというふうに考えております。また、町内の防災マップにつきましては、その再点検でありますとか、危険箇所を事前に把握することは非常に重要であるということがありますので、市内の危険箇所等についての町内と情報共有図りますとともに、町内のつくります防災マップ避難マニュアルへの修正を依頼してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) ありがとうございます。 そこで次に、学校現場での防災教育とか特に避難訓練についてお尋ねをいたします。 現在学校の現場では、地震とか火災以外の自然災害、洪水とかこの土砂災害などというようなものを想定した避難訓練はどのようになされているでしょうか。また、その際洪水ハザードマップは活用していますか。さらに、町内で避難の際に危険な箇所の点検、確認などについて防災教育としてどのようになされていますか。お尋ねいたします。 ○議長(前田一博君) 中島教育長。
    ◎教育長(中島和則君) 学校での避難訓練でございますが、各学校が独自に策定する学校安全計画に基づいて年2回以上の避難訓練を計画実施しているところであります。その中では、学校の立地条件に応じた土砂災害や大雨、または原子力災害を想定した避難訓練や保護者引き渡し訓練を予定している学校もあります。また、全ての学校において水害時の安全確保について危機管理マニュアルに記載したり原子力災害避難訓練計画を策定し保護者に緊急時に引き渡しや避難方法について周知したりすることで、危機発生時の対応できる体制をとっております。避難訓練の方法としては、学校単位の訓練のほかに公民館と合同の避難訓練をしている学校もありますし、市との情報伝達訓練は全校で実施しております。 次に、洪水ハザードマップを活用しているかということでございますが、大雨土砂災害を想定した避難訓練を実施した学校では洪水ハザードマップを参考に危険箇所を確認し、避難場所を設定した訓練を実施しております。また、洪水ハザードマップを見せながら各家庭での危険箇所や避難場所、避難時の注意事項等を確認することが大切であるという話を児童・生徒たちに行っております。さらに、常時洪水ハザードマップを学校の廊下に掲示し危険箇所等を確認するよう指導したり集会で豪雨時の危険箇所を周知したりする学校もあります。また、理科や社会等の授業の中において、洪水ハザードマップについて学んだり水害から命を守るために何ができるかを話し合ったりしております。 それから、それぞれ点検箇所でございますが、学期ごとに町内別児童会や地区別生徒会などが行われ、それぞれの子供たちの居住地区ごとに危険箇所等の確認を行っています。その中で、自分の家や学校からどのように避難することなどのシミュレーションを行っています。あわせて一次避難場所、それから広域避難場所などを各家庭の約束やルールの中にどのように位置づけるかを確認するよう指導しているところでございます。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) いろんな取り組みが実際に行われているということであります。ぜひ継続して、いろんなまたより工夫した形で頑張っていただきたいと思います。 最後ですが、今般提出進言をされた府中城址の保存に関する複数の請願に関連し、あるべき方向性を求めて質問をさせていただきます。 ある請願趣旨にもありますように、発掘で出土した石垣群等は越前市にとって貴重な文化歴史遺産であり、署名のほうでは短期間の中で4,000筆を超えて集められてきました。今回の新庁舎建設工事とも絡んで、多くの市民の方々が興味関心を寄せている現状がうかがい知れます。市民サイドからの保存を求める声のこういった高まりの中で、市長も移設し保存活用を図る旨の御発言があり一定前進したのではないかなというふうに思います。 ただ、ある請願提出団体関係者のほうでは、現地現状保存の意向が強められて残念ながら双方の対立構図が鮮明になってきています。このような状況で、私は以下のような解決に向けた提案をさせていただきます。 現状保存か移設保存かにこだわらずに、まずは諸分野の関係者の方同士が同じテーブルに着いてそれぞれの立場から意見、要望、疑問など話し合うことが早急に必要ではないかなと考えます。現状は各立場にそれぞれ固執する余りに相互理解と認識の共有化が図られずに平行線をたどっています。したがって、有識者であるとか関係各分野の専門家、例えば研究者、設計業者、施工業者含む方々とか一般市民、行政側、そして議会側など多彩な方面から集い話し合う場を設定することが何よりも重要だというふうに考えます。その場を通してお互いのアイデアの類似性や相違点などがわかり、新たな視点が交わされて総じて知恵が総括されていくものと考えます。こういった点で、市がリードしてぜひとも実現していただきたいと思います。改めまして、市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 石垣等の記録保存の手続につきましては、市教育委員会と県教育委員会より妥当との回答をいただき、7月19日の臨時市議会で工事の請負契約議案が全会一致で可決をされ、9月1日の市議会本会議でも新庁舎建設の着実な完成に関する請願が採択をされたことから現計画で工事を進めてまいりますが、議会等の要望を踏まえ出土した石垣や礎石等を活用し新庁舎の広場に遺構の配置の再現などを検討してまいります。 なお、平成32年度の広場の整備までに市民の代表である議会はもとより、幅広い市民の意見の反映に努めてまいりたいと考えます。 ○議長(前田一博君) 加藤吉則君。 ◆(加藤吉則君) この間そういうふうな場というものが双方いろいろと事情があったかと思うんですが、そういう場が設定はあったかと思いますけれども、なかなか十分に納得のいくような双方が話し合う場が設けられていなかったのかなというふうにも思えます。ぜひ今後新しくそういうふうな方向性に向けて、また市長のリーダーシップとかお願いしたいと思います。 日本では本格的な私たちが携わる政がスタートした律令時代のほうから連綿と引き継がれてきた、こういう国府が置かれていた武生の地であります。まさにいにしえからの歴史と文化が育まれて、そういう中で私たちの先祖は生きる営みを続けてきて、そしてまた同様に私たちも今この地で息づいております。私たちのこれからの行く末、これを見やるときにはやはり先祖たちが来た方向、来し方、つまりふるさとの歴史をひもとき再確認することが非常に私たち政に携わる者にとってもとっても重要な務めではないかなというふうに思っております。これらのこと、これからの前向きで今後のいろいろとそういうふうな取り組みに思いをはせながら丁寧に今後とも解決されることを念じながら9月定例会の一般質問といたします。どうもありがとうございます。 ○議長(前田一博君) 以上で加藤吉則君の質問を終了いたします。 次に、発言順位6番、片粕正二郎君。 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) ただいま議長より御紹介いただきました自民党越前の片粕正二郎でございます。発言通告要旨に基づき、一般質問を行います。 国際情勢は、北朝鮮とアメリカの過激なトップの発言の応酬で極めて深刻化しているとの認識を誰もが持つ事態が続いております。お互いが牽制の意味で行っているとわかっていても、いつ何が起こるかわからない有事も想定できるだけに心配もあるわけであります。特に北朝鮮はリゾート地の米領のグアム周辺への弾道ミサイルの発射計画を打ち出し、しかもそれが日本上空を通過していくことで一挙に大きな緊張感や危機感が広がってまいりました。これまでのように日本海沿岸の排他的経済水域の着弾等ではなく、日本の上空を直接通り越していく許さざる行為だけに問題視される事態を招いているところであります。 このようなやさき、9月3日には爆破威力は過去最大とも言われる水爆実験を強行いたしました。今回の行動は相次ぐミサイル発射に加え国際社会が批判を強める中で暴挙であり、許さざるものではありません。8月中旬、国と県は発射状況を伝える全国瞬時警報システムJ-ALERTによる情報伝達体制を確認したと報じられておりました。この際、政府は弾道ミサイルが落下する可能性がある場合、できるだけ頑丈な建物や地下に逃げたり窓から離れたりするなどの行動を呼びかけておりました。こういうふうに報道されました。これは私はこれでは逆に不安が増すのではないかというふうに思いましたが、実際に8月29日早朝に北朝鮮のミサイルが日本上空を通過して太平洋上に着弾する事態が起き、テレビ各局は一斉に緊急放送を流し何回となく呼びかけを行いました。これに疑問を持つ思いが強くなり、まず数分間にこうした行動を起こすだけの時間的余裕が見込めるのかどうか、むしろそれ以前にミサイルが日本上空を通過していってしまっているのではないか、さらに市民の周知する手段方法を適切に講じていけるのか、避難場所は確保できているのか、その移動手段など考え出しますと次々と不安な点が出てくるわけであります。一体自分はどうすればよいのか、わからないのが本当のところです。不必要に騒ぎ立てることもないわけですが、仮に事態が起きたと想定した場合の対応は市として考慮すべきとも思います。 先日18日、中国四国地方の9県で実施した情報伝達訓練では、8自治体で防災行政無線の放送やメール配信に支障があり住民にテスト情報が伝わらなかったようであります。奈良市長は市民の安全面、生命と財産を守る立場から今この事態に直面している中、どういった認識を持ち対処していくのか、見解を伺いたいと思います。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 北朝鮮がたび重なるミサイル発射や核実験を強行したことは国連安全保障理事会の決議に違反をし、国際社会の声を無視したもので断じて許されるものではないと考えます。世界や東アジアの平和と安全はもとより、越前市民の生活と安全にとっても極めて重大な脅威であり、強く非難をすべきものと考えています。市としましては、引き続き国や県、関係機関と連携をし避難行動の重要性について市民の皆さんへの周知を図るとともに、万一の際には越前市国民保護計画に基づき市民の皆さんの安全確保に努めてまいりたいと考えています。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 国際情勢をめぐる動きは、これ以上にもイスラム過激派組織によるテロ事件の続発や紛争地域での戦闘激化、民族間の対立、中国の海洋進出など多くの不安要素が重なり複雑な要素を呈しているように見えてまいります。経済面におきましても、グローバル化による協調体制が揺らぎ自国ファーストを上げる保護主義の動きが活発化しているようであります。なかなか予断を許さない状況にあることは、確かなようであります。いずれにせよ、核なき世界の道を実現し平和であることを願っているわけでありますが、次の質問に入ります。 先月下旬、共同通信社が実施した全国自治体アンケートの結果が公表されました。これは6月から8月にかけて昨年末と比べて景気感つまり景気動向について各自治体の認識を問う内容であったようであります。総括として全体的に日本経済は緩やかな回復を続けているが、地方にはその実感が行き渡っていない、人口流出による働き手不足も目立つ中、都道府県は過半数を超える26府県が上向きと答え、福井県は有効求人倍率、鉱工業生産指数が高水準で推移していることから上向きと回答したとあります。しかし、より地域に密着している市区町村となりますと上向きとは全体の17%であります。変わらないは76%、全体の17%は変わらないというんですね。変わらないは76%で下降しているのは4%であったそうでありますが、福井県内15市町では越前市だけが上向きと答えたと報じられております。この越前市が上向きと判断したことについて私の周囲からはおかしいというような声が上がったのですが、私は自治体単位での景気動向把握する方法がどういった判断材料で行っているのかわかりませんが、こうだと決めつけることは私には材料がございません。景気が上向いているとの実感はないと思っております。 問題は越前市が上向いている理由として、製造業の旺盛な求人倍率に加え百貨店、スーパーの販売、コンビニなどの飲食物品の消費も堅調と挙げてる点について疑問を感じるのであります。他市では依然消費の伸び悩みを上げている中、越前市は伸びているというふうに答えているんですね。この見方については私は納得はいっておりませんし、首をかしげざるを得ません。 そこで、この景気動向をどういった手段で把握し分析しているのか、まずお聞きをいたしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) 景気動向の判断手段や分析ということのお尋ねでございます。 全体の景気動向につきましては、内閣府が発表する国内総生産GDP及び月例経済報告や北陸財務局福井財務事務所が発表する県内経済動向を取りまとめた県内経済情勢、日本銀行福井事務所が公表する県内金融経済動向を取りまとめた福井県金融経済クオータリーのほか、各種統計資料やアンケートなどを参考にしております。それらを踏まえた上で、市内の景況等につきましてはアタック100による企業の景況聞き取りに加えハローワーク武生や福井財務事務所とは管内雇用情勢や業種ごとの景気動向など定期的に情報交換を行い把握に努めております。今回のアンケートで越前市が景況感を上向いているとした回答につきましては、ハローワーク武生管内での製造業の旺盛な求人倍率、また個人消費が福井財務事務所の4月から7月期の県内経済情勢では、百貨店、スーパーで食料品が週末を中心に伸びていることやコンビニエンスストアでは商品の豊富な品ぞろえの効果で買い上げ点数が増加していることなど、さらに日銀福井事務所の発表した県内企業経済クオータリー夏ではコンビニエンスストアの売上高が着実に持ち直していることなどを背景といたしまして本市の景況感として上向いていると回答した次第でございます。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 横の連絡をとりながら発表したということでありますので、その見方によりいろいろその分析の仕方が違うというふうに私も理解はしておりますが、藤下部長が言われたことを信用いたしましてこの分析を受けて最終的な判断者となるのは市長ですね。越前市の景気動向について認識しているのか、景気動向についてどう認識しているのか、再度所見を伺いたいと思います。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) この種のアンケートは首長に答えてくださいというアンケートと現場の職員に担当者としての本当の実感を答えてくださいという2つのタイプがありまして、今回はその担当者に答えてくださいというアンケートでした。私は担当のほうでそういう答えをしたというのは、やっぱりそういう実感がしっかりあるということで、それは他の自治体と比べて越前市の施策も含め産業振興が図られていることだというふうに理解をしますので、そのこと自身は評価をしている立場であります。 他方で片粕議員がおっしゃられる意図というのは、業種や企業規模によってやはり落差があると、ですからいい企業ばっかり見るのではなくて、その中でも非常に苦慮されている、特に中小零細企業への目配りを忘れるなと、そこに対する支援策もより一層強化しろという御指摘だと思いますので、そういう御趣旨には十分私どもしっかりと応えていかねばならないというふうに思っております。 それから、もう一点は総じて大手企業中心に業績はいいわけですが、内部留保がふえて必ずしも賃上げにつながっていないと、ここのところはやはりきちっとした勤労者の実感がつかめるような対応も必要だろうというふうに思っておりますので、ぜひそういった施策を進める中で議員が御指摘されるような対応がより進むように私ども頑張りたいと思います。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) そういう認識であれば、それでいいというふうに私も思います。いろんな考え方あるので、一様に市長にこうだというふうな指摘はするつもりはないんですが、やはり横の連絡ね、これは大切かなと思います。しかし、100%というのがあり得ないわけでありますので、どこか景気が悪いところ、売れ行きが悪いところもありますし、特別いいところもあるということですから、その辺は十分私も私なりに認識はしております。 次行きます。 市内企業の積極的な設備投資などを初め、また半世紀に一度のまちづくりの公共事業による効果があらわれているとの判断から市長は上向きと言われているのかもしれませんが、これは一般市民の見方とは異なるように思います。先ほど言ったとおりですね。毎議会のように同僚議員が取り上げる、いわゆる中心地市街地でのにぎわい創出、まちなか再生が少しでも実現できているのならわかりますが、私がその気配すら見えてこないというふうに思います。恐らく商工会議所も上向きと言える状況にはないというふうに思っております。この意味では、今回の景気判断には疑問が残るものでありますが、また気になりますのは製造業の旺盛な求人倍率云々という表現にも首をかしげたくなるというふうに先ほど申し上げたとおりだというふうに思います。確かに有効求人倍率は改善しております。これは私も実感しております。しかし、旺盛という表現には違和感を覚えています。果たして、ここで使えるものなのかということもあります。しかし、こうした有効求人倍率の数値が高いということは、裏を返しますとそれに応える人材の確保が急務だということにもなるわけであります。この点について再度お尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) ハローワーク武生管内の職業別の求人状況では、事務的職業など一部の職業以外は全て求人が求職を上回っている状況であり、その中でも生産工程の職業、いわゆる製造業につきましてはその傾向が顕著であります。そのようなことから、製造業全体として求人活動が非常に盛んであり、その結果として製造業の旺盛な求人活動による求人倍率という意味で用いたものでありますので、御理解をよろしくお願いいたします。 反面、特に中小企業の事業主や人事担当者からはハローワーク求人や各種就職説明への参加など従来に増して積極的に求人活動を行っても求人を充足することができないとお聞きしており、大きな課題であると認識しております。そのようなことから、人材の確保は急務であり、本市では労働力確保のため市内外や県外に向け本市と市内企業の魅力について情報発信を行っているほか、昨年度からは武生商工会議所と連携し高校生を対象とした職場見学会の実施や新入社員セミナーの充実、また本年度は市内企業と連携し高校生と保護者を対象として初めて福井市と敦賀市で求人説明会を開催をするなど、積極的に雇用対策事業に取り組んでおります。さらに、8月28日に知事に提出した重要要望書において重点事項として地方創生の積極的な推進の中で企業の労働力確保に積極的な支援を行うことを要望したところでございます。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 藤下部長、余り急いで言わなくてもゆっくり言ってください。私は時間がなければ途中でもやめますんで、全然心配ないです。市民の皆さんにわかるように説明していただければありがたいというふうに思います。 国は与党内で地方での景気はこれからという面もあり、考えるべきとして景気対策のために補正予算も取り沙汰されているようであります。これを見ましても、地方の景気がいま一つということを示しているわけであります。やはり今回市長が示された判断内容が、市民の方になるほどと実感させられる内容であってほしいと思うものであります。他市と横並びをしていくこともなく、むしろ独自性を期待しております。 そこで、この景気判断について今後判断材料となる基礎データを毎月の広報の中で公表していくことも一つの方法かというふうに思っております。この基礎データの開示について、考え方があればお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) 景気判断につきましては、国や県が行うものについては基本的には公表されているものでありますが、先ほど申し上げました市が行っているアタック100による企業の景況聞き取りやハローワーク武生と福井財務事務所との市内雇用情勢や業種ごとの景気動向などの情報交換につきましては個々企業名を含めた情報等でありますので、その取り扱いについては十分な注意が必要であります。しかしながら、議員御指摘のとおり公表された各種統計による経済雇用情勢の主要指標についても市民にわかりやすくお知らせする意味では有意義な方法でございますので、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) じゃ、次行きます。 この時期、国では来年度予算編成の概算要求がなされています。私の会派は越前市議会では少数ではありますが、国では政権政党であります。自由民主党の地方議員組織でありますので、最新の情報として絶えず動向が入ってきております。余りに多いため、それを読みこなしていくのはなかなか時間もかかりますので、どうしても断片的にならざるを得ないのが本当のところであります。しかし、こと予算に関しては関心を持って見ており、最近はネットを活用し時間の合間を見つけては私なりに収集に努めているところであります。その結果、私なりに見えてくるものもあります。それは国の財政に弾力性がなくなっていると、硬直化していることは間違いのないところだというふうに思います。例えば1990年度、これよく聞いてください、1990年度国の社会保障費は11兆6,000億円、国債費は14兆3,000億円でありました。しかし、2017年度では社会保障費は32兆5,000億円、国債費は23兆5,000億円となっております。ちなみに地方交付税は15兆円台で、そう変化がないようであります。来年度予算の総務省の概算も、15兆円台の模様であります。今後の見通しとして当然に防衛費のウエートは大きくなり、その分公共事業、文教、科学技術といった面での抑制や地方負担の増がふえてくると思います。近い将来、地方交付税の減額もやむなしの状況になるとも予想されます。 今回お尋ねしたいのは、この大幅に伸びている社会保障費に関連してでありますが、毎年越前市でも支出増が続いているようであります。これは今後もふえ続けていきます。 そこで、この推移と今後の見通しの今後の抑制策などについてお考えがあれば所見を承りたい。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 社会保障費に関連する特別会計事業の推移でございますが、本市の国民健康保険医療費は10年前の平成18年度決算額43億813万円と比較し、28年度決算額は56億4,422万円と1.3倍に増加、後期高齢者医療費に対する市の負担金は制度が始まった平成20年度決算額5億1,770万円と比較し、平成28年度決算額は7億1,498万円と約1.4倍に増加、また介護保険給付費は10年前の平成18年度決算額46億1,332万円と比較し、平成28年度決算額は67億9,081万円で約1.5倍の増となっております。特に介護保険給付費は2025年には現在の約2倍、後期高齢者の医療費は約1.5倍になろうであろうと国では見込んでいます。国民健康保険については被保険者数は減少する一方、高齢化や医療の高度化により福井県の1人当たり医療費は2025年には約1.2倍と見込まれています。 そこで、本市では社会保障費の抑制を図るため、平成18年度から積極的に介護予防事業と健康づくり事業などに取り組み元気な高齢者の増加を図っているところでございます。その結果、3年ほど前から成果があらわれ始め、これまで右肩上がりであった介護保険給付費は平成26年度からはほぼ横ばいの状況になっています。本市では現在、第3次市健康21計画と第7期市高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画を策定中であり、この中で市民の健康増進などにつながるさまざまな施策を検討しています。本市の特性に合った健康増進施策と介護予防や要介護状態の改善に取り組むことで、一人でも多くの元気な市民をふやし社会保障の抑制を図ってまいります。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) この社会保障費というのは、これはもう皆さん理解していると思うんですが、年々減ることはないんですね。年々スライドされていく、これをいかに社会保障費を少なくしていくかという議論もこれはなされなければならないのではないかなというふうに思うんですね。極端なことをすれば、非常に問題も発生してきますが、やはりこれを地道に考えていかなければ年々増加、そのまま増加、増加と記録していくだけが市役所の職員の仕事ではないというふうに思いますので、その辺が私が危惧いたしますのは、これからは後期高齢者の大幅な増加現象が見込まれるということもあるんですね。このまま推移しますと、いずれ地方自治体の存立意義が失われかねないと懸念もいたしているわけでございます。このまま私自身がこの年代に入ってきたこともありますが、これからはいわゆる団塊の世代の方々が該当年齢となってまいります。現に全国の自治体の中には、これを2025年度問題として今から対処すべきとの動きも見られるようであります。 そこでまず、この2025年における人口構造と後期高齢者の割合について越前市が問題視して対策を講じていくまではないのか、これについての所見を伺いたいと思います。 ○議長(前田一博君) 小森市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(小森誠司君) 2025年の問題の点でございますけれども、平成27年国勢調査に基づく人口推移では、2025年の本市の人口構造は総人口7万6,074人、後期高齢者数は1万4,479人、その割合は19%と推計されております。2015年の後期高齢者割合14.1%から約5%増加となります。本市では現在先ほども申しましたように、第7期市高齢者福祉保健計画・介護保険事業計画を策定中ですので、この中で本市の高齢者の自立支援、重度化防止につながるさまざまな方策を検討し2025年度を見据えた計画を策定してまいります。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 今小森部長おっしゃった、これは真剣に考えていかなければ市の財政に直面する問題ですから、考えていただきたいと。私も30年議員をやらせておりますが、やはり年々増加していく、これが一番危惧しております。そうかといって、テレビ見ている市民は片粕我々ほっとくんかというようなことにもなるかというたら、そういう問題ではないと、市が破綻すれば何にもならないと、元も子もならない、企業も一緒ですけどね。 次行きます。 急速な少子・高齢化の進展の中、後期高齢者の割合がこれだけ増加するとなりますと、生産性の面からも、今言いましたね、自治体の存立さえ危機となり大きな社会問題となることは必至と見ております。私は、越前市も当然2025年問題として取り組む必要性を大いに感じております。この件については市長はどういうふうな考えを持っておられるのか、所見があれば。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 2025年にいわゆる団塊の世代の皆さんが75歳以上となる中、医療や介護が必要な状態となってもできる限り住みなれた地域で安心して生活を継続できるようサービスを利用する国民の視点に立ち切れ目のない医療及び介護の提供体制を構築するため国と地方公共団体が検討を進めているところであります。本市におきましても、厚生労働省が本年3月31日に示しました地域共生社会の実現に向け地域包括ケアシステムの進化推進に努めており、今後も市民の皆さんが健康で自分らしく暮らせるまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) ぜひ真剣に取り組んでいただきたいということが私の願いなんです。 次に、国が本格的に進めようとしている働き方改革についてであります。 秋に招集されます臨時国会には、働き方改革関連法案の審議が最大の焦点となるというふうに私は思っております。残業時間は月100時間未満や高度プロフェッショナルの制度の導入が主たる内容のようであります。国の動きにあわせて大手企業がそれぞれの対応をとっていくようでありますが、問題は中小企業、零細企業であります。先ほどの有効求人倍率にもありましたように、働き手の不足解消が困難な中、働き方の見直しの動きが実現化しますと中小、零細企業は困惑の度を増すというのが本音だろうというふうに私は思います。国は労働時間を短くして生産性を上げ幅広い人材が活躍をする場を整えることで、企業が効率よく業績を伸ばし経済を活発にする狙いがあると強調しております。確かに言われてみればですが、到底このようにはいかないことはわかり切っていることであります。このまま推進されますとなると、働き手が確保されず廃業に追い込まれる事業所が出てくることも考えられます。国は来年度予算で働き方改革の推進のため支援策を打ち出しているようですが、これ以前にこの問題に取り組めない状況下にある事業所が多いように私は思っております。つまり制度の周知以前の問題であることを認識する必要を感じます。恐らく市町も、実現に向けて各種の資格審査等の要項などで当然働き方改革の取り組みの是非を盛り込んでいるものと想像いたします。今回のように同一労働、同一賃金、長時間労働の是非などが現実味を帯びてまいりますと、新たな社会問題を起こしかねないというふうに思っております。仮に市が制度実施に伴う窓口を設ける場合、単に制度を推進させていくことだけではなしに、これについていけない事業所が多いことを念頭に入れて事業所側の立場に立った相談窓口の開設が必要かと考えております。この問題について、市の認識と対応についてお考えをいただきたいと思います。 ○議長(前田一博君) 藤下産業環境部長。 ◎産業環境部長(藤下利和君) 働き方改革は国が進めております女性、若者、高齢者等誰もが生きがいを感じられる一億総活躍社会実現のための最大の鍵であり、これを推進していくためには長時間かつ硬直的な労働時間や正規雇用と非正規雇用労働者との不合理な待遇差を解消するとともに、労働生産性の向上や人材育成が必要であると考えております。働き方改革の推進には中小・小規模事業者において着実に実施していくことが必要との認識から、現在厚生労働省と中小企業庁により中小企業、小規模事業者の働き方改革、人手不足対応に関する検討会が開催され中小・小規模事業者における働き方改革実現に向けて都道府県に働き方改革推進支援センターの設置や正社員雇用の創出に取り組む都道府県への支援、事業所に対する社内環境整備等への支援、取引条件改善や生産性向上のための支援、人手不足への対応支援などを検討中と聞いております。本市におきましても、全事業所の7割を超える事業所が小規模事業所であることを十分認識し県、武生商工会議所、越前商工会などの関係機関と連携を図りながら働き方改革を推進してまいります。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) これに関連して先般文部科学省は長時間労働が深刻な教員の負担軽減に向けスクールサポートスタッフを来年度全国の公立小・中学校に配置する方針を示したと報じられております。2016年度の公立校教員の勤務実態調査では、中学校教諭の約57%、小学校教諭の33%が月80時間を超える時間外労働が目安の過労死ラインを上回っていたようであります。越前市はこのスクールサポートスタッフが何校で対象となるのか、といいますのも、私もPTAに深くかかわっていた時期もありまして、そのころから先生の大変さは実感させられていただけに心配もしていたからであります。ぜひこうした制度は国が見るまでもなく、市単独でも実施すべきとの思いを強く持っております。教育委員会の所見を求めたいと思います。 ○議長(前田一博君) 中島教育長。 ◎教育長(中島和則君) スクールサポートスタッフの配置についてでございますが、文科省が平成30年度の概算要求主要事項の中で新規事業として盛り込んでいる事業であります。8月23日に概要が発表になりましたが、この事業に関する平成30年度の要求額は15億円で、全国で3,600人を要求しているようであります。詳細はまだ現在未定でありますが、もし仮に報道で取り上げるようになりますと大規模校への配置が念頭に置かれて配置されると思います。本市では小学校で2校、中学校で1校が対象になる割合かと思います。今後文科省と財務省とのやりとりの中で、実現されることを期待しているところであります。 そこで、市単独でもというようなことでございますが、現在本市の小学校17校、それから分校含む中学校8校で、先ほどのスクールサポートスタッフのような事業が昨年度から導入されております。これは県の事業でありまして、県がチーム学校を目指してということで非常勤職員を活用していく中で学校運営支援員制度を立ち上げ、本市でも現在その制度を小学校で8校、そして中学校で2校活用して現場で働く先生方の負担軽減に大きな力を発揮していただいているところであります。学校現場を取り巻く課題が複雑化、困難化していく状況の中で、学校における働き方改革に向けて学校の運営体制が効果的に強化され、さらに充実が図れるよう教育行政に邁進してまいりたいと考えております。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 中島教育長ね、これは大切なことですから、ぜひ真剣に取り組んでいただければありがたいなというふうに思います。私は選挙を目的で、決して中島教育長にお尋ねしているわけではございません。実際今まで私も経験をしてきている中で、朝始業前の職員の朝礼にも出させてもらったことあるんです、何遍かね。そのときにも、もう既に私は昭和55年ごろの話ですから、もう今も続いているということは非常に子供たちが少なくなってもそういうふうな現象があるということですから、十分ひとつ考えていただいてスクールサポートスタッフをできるだけ多くの学校で採用していただけるような市単独でもお願いしたいと、枠から外れた学校は市単独でもやってほしいという意味でございますので、よろしくお願いいたします。 この働き方改革には、今後私ども議員に寄せられる声も多くなろうかと思います。市も来年度専門委員を配置するなどして対応していただくことを強く要望して、次の質問に入ります。 私はさきの議会でしたか、専決処分の承認についての議案に関して市が税の取り扱いをめぐって上級審判へ控訴する件について疑問をただした経緯がございます。そのときの理事者の説明は、市の主張を裁判所に受け入れてもらい審理に持ち込みたいというのが趣旨であったように思います。これについて、その後の経緯が何も報告されず現在に至っておる次第であります。ここで、現在までの動きについて若干説明をいただきたいというふうに思います。皆さんもテレビを見ておりますし、気になる人はすごい気になっているということもありますので、ぜひお願いしたいと。議会が承認したからそれでよいということではおかしいなと思います。後の経過について必要がないという姿勢では、議会としての市民の説明責任が果たしていないと思うからであります。これについて答弁があれば。 ○議長(前田一博君) 谷口企画部長。 ◎企画部長(谷口良二君) 議員御指摘の件につきまして、本年3月議会での答弁と重複いたしますが、改めて事件の概要のほうから御説明をさせていただきます。 原告所有の土地について宅地として課税していたところ、原告は当該土地は山林であり過大に固定資産税を徴収されていたとして市に対して国家賠償法の規定に基づき過納付額について損害賠償の支払いを求める訴えを起こされたものでございます。京都地裁の判決で、本市の主張が退けられましたので、本市としてはその判決内容は到底受け入れられるものではないといったようなことから、大阪高裁のほうへ控訴いたしました。しかし、控訴審判決でも第一審京都地裁の判決を支持するといったような内容でございまして、この判決に対しまして本市は平成28年9月に専決処分を行い最高裁判所で争うこととしたものでございます。その後、上告受理申立理由書を提出いたしましたが、本年5月30日に最高裁判所のほうから上告審として受理しないと旨の通知があり、本件については本市の敗訴が確定いたしたというところでございます。 なお、本件につきましては直ちに議会の代表である正副議長に報告をさせていただいたところです。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) これについてはおおむね理解いたしましたが、やはり市民はこの件について知ってるのかと、市民のほうがよう知ってるんですね。市長、本当に私もちょっと困ったんです。だから、皆さんがテレビを見てるケーブルテレビを見ている中で、一人でも多くこの答弁を聞いていただければよくわかったのではないかなというふうに思うわけであります。賛成したのは議会に出て賛否を問うたわけではありませんが、それなりに代表者の方にお願いをして納得してもらったという点については理解いたします。 最後に、市長に耳の痛い話をして終わりたいと思います。 市長に対して耳が痛い質問で、市長はさきの6月議会で秋の市長選挙に出馬する旨の発言をされました。これを受けて、何か動きが見られるかと見ておりましたが、今のところ際立った動きはないようであります。一部には、無投票という声も聞かれております。万全の態勢をしかれてる奈良市長の動きには、今のところすき間がないようであります。しかし、市長は細心小まめに各方面顔を出して挨拶回りを繰り返しているようでありますが、この際もはや当たり前のように市長をこのまま続けていくかのような言い回し方をされてるようでありますが、聞いていても少し早いのではないかと思いを持つ人もおられるようであります。やはりこれは謙虚に行かれたほうがよいというふうに思いましたので、あえて私は年長議員として忠告というんではないんですけど、どうかなと、市長もよく何期もやられてるんでわかっていると思いますが、市長それで何かあれば一言お願いしたいと思います。 ○議長(前田一博君) 奈良市長。 ◎市長(奈良俊幸君) 議員の御指摘は温かい御忠告と受けとめまして、今後も現地現場主義をモットーに市民の皆さんと協働のまちづくりを謙虚に進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(前田一博君) 片粕正二郎君。 ◆(片粕正二郎君) 5分時間落として、残しまして皆さん大変疲れたと思いますので、御清聴ありがとうございました。これで私の質問終わります。 ○議長(前田一博君) 以上で片粕正二郎君の質問を終了いたします。  ================ ○議長(前田一博君) 本日はこれをもって延会いたします。 次会は明日9月8日午前10時から再開いたします。        延会 午後4時18分〔 参 照 〕            一 般 質 問 発 言 通 告 項 目 一 覧 表                     (平成29年第4回越前市議会定例会)順位通告者発 言 の 項 目答弁を求める者1小 玉 俊 一1 市長の政治姿勢について市長 産業環境部長2 市民センターについて市長 企画部長 市民福祉部長 産業環境部長3 ひきこもりについて市長 市民福祉部長4 越前市の健康寿命について市長 市民福祉部長2中 西 眞 三市長の政治姿勢について  (1) 歴史遺産(出土品等)保存の考え方  (2) 議会・議員への説明責任の考え方  (3) 市職員との接し方について市長 企画部長 総務部長 教育委員会事務局長3大久保 健 一歴史資料館の設置(案)について市長 教育長 教育委員会事務局長4川 崎 悟 司1 福井鉄道福武線について  (1) 再構築事業について  (2) 3市の負担割合について  (3) 5年支援以降の考え方市長 企画部長2 国体開催について  (1) これまでの取り組み  (2) 市民ボランティアについて  (3) 市民の意識の醸成  (4) 市への観光等波及効果市長 総務部長 市民福祉部長 産業環境部長 教育委員会事務局長5加 藤 吉 則1 公共施設等総合管理計画について  (1) 公共施設等総合管理計画の概要  (2) 都市基盤公共施設(橋梁)の整備・  点検状況  (3) 長寿命化の将来費用推計・やりくり手法市長 企画部長 建設部長2 防災と都市基盤施設との関連  (1) 河川橋梁の現状と整備状況  (2) 避難施設の整備状況  (3) 地域で一体的避難訓練等実施を市長 教育長 総務部長 建設部長3 府中城址保存問題  (1) 提出請願について  (2) 解決に向けた提案市長6片 粕 正二郎1 市長の政治姿勢について  (1) 深刻化する国際情勢の認識  (2) 経済判断の見方等市長
    産業環境部長2 後期高齢者(2025年問題)への対応について市長 市民福祉部長3 「働き方改革」の推進について等市長 教育長 企画部長 産業環境部長7吉 村 美 幸1 文化財保護行政について市長 教育委員会事務局長2 武生中央公園について  (1) だるまちゃん広場の仕掛け  (2) 利用者の皆様の声の反映方法市長 建設部長3 JR武生駅周辺の青写真について    平和堂借上げ経緯市長 企画部長4 財政について    平成28年度越前市各会計歳入歳出決算及び基金運用状況審査のむすびから市長 企画部長8佐々木 富 基1 吉野瀬川治水対策事業について市長 建設部長2 家久駅周辺道路整備事業について市長 建設部長3 都市計画道路河濯線整備について市長 建設部長4 福武線の今後の支援について市長 企画部長9川 崎 俊 之1 市長の政治姿勢について市長 総務部長2 北陸新幹線(仮称)南越駅周辺整備と観光事業について市長 企画部長 建設部長 産業環境部長3 移住人口増加を目指して市長 企画部長10安 立 里 美1 市民が大切にしたい公共施設とは  (1) 武生中央公園のこれから  (2) 公共施設におけるトイレのあり方市長 教育長 総務部長 建設部長2 公民館における社会教育事業のあり方について市長 総務部長 教育委員会事務局長11前 田 修 治1 介護保険制度について  (1) 国の介護保険法「改正」に対する市の見解について  (2) 第7期介護保険計画策定にあたっての市の考え方について市長 市民福祉部長2 国民健康保険制度について  (1) 来年度からの国保広域化について  (2) 国民健康保険税の今後の推移について市長 市民福祉部長...